オンキョーが3ウェイ機とセンターの2機種のスピーカーを新発売
オンキョー Scepter-F1(左)、Scepter-C1(右) |
振動板には、素材固有の共振音が少ないことで定評がある、シルク繊維と熱硬化樹脂によるマトリクス構造のシルクOMFダイヤフラムとアルミ・マグネシウム合金を採用。エッジには、反射が最も少ない形状のSライン・エッジを開発し採用している。またトゥイーターは、アルミマグネシウム合金ドーム・ツィーターを搭載。
磁気回路には、歪みが少なくリニアリティに優れたM.D.C.T(磁気歪低減技術)を採用。非直線歪みや磁気歪み、電流歪みを極限まで低減させている。
ネットワーク回路には、変動しないグランド電位を実現するS.G.L型アイソレートワイヤリング・ネットワークを採用。さらに音域ごとに基板を独立させ、分離レイアウトすることで、電磁誘導による相互干渉をなくしている。また、ネットワーク素子はドイツ・WIMA製フィルムコンデンサーなどの高品位パーツ、内部配線は振動の影響を受けにくい制振布巻きケーブルを採用し、音声信号の純度を確保。
またキャビネットは、音質面で評価の高いMDF(Medium Density Fiberboard)を、チェリーウッド光沢塗装の突き板で仕上げ、形状も、定在波が発生しにくい台形形状とした上で、吸音材を使用しないで定在波を除去する手法を採用。生き生きと伸びやかなサウンドの再現を図っている。
そのほか、極太スピーカーケーブルが直接接続できるバナナプラグ対応金メッキ真鍮削り出しターミナルなど、あらゆるパーツや電気回路に、これまでに同社が開発した技術とノウハウの全てを投入し、忠実な音楽再現性をねらったモデルとなっている。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)