ケーブルブランド探訪記(オルトフォン編その4)
AC-5000Si SILVER(左)XLR-5000Si SILVER(右) |
第4回目は同社の超純銀オーディオケーブル「AC-5000Si SILVER」と「XLR-5000Si SILVER」をご紹介する。
両モデルはともに、超高純度シルバー導体と、その特性を完璧に生かしきるケーブル構造によって支えられた世界初のモデルである。構造上の主な特徴に関しては、以下で箇条させていただくことにして、とにかく同モデルは全体域にわたって、高度なバランスを完璧にしてくれるオルトフォンの最高峰ロングセラーオーディオケーブルである。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●「5000Si SILVER」の主な特徴
【四弗テフロン素材を用いた内シース】
一層目をテフロンで、その上をさらに架橋発泡ポリエチレンで強固に被覆する二重構造
【外部シース】
超伝導用素材としても用いられているシルバーパウダーを配合した機能シースを開発し
【シールド】
静電気を帯びない天然綿糸介在の外側に巻いた銅テープの上に高密度編組の二重構造
【ツインコア構成】
信号のホット側とコールド側が同一の構造を持ち、それぞれに高純度シルバー素線11本を3本と8本に分け二重撚りして使用
【コネクター部】
金よりもさらに高級な光沢ロジウムメッキを施した同社のオリジナル製品
【オルトフォンのプロフィール】
オルトフォン(デンマーク)は創立80年を超える、世界で最も古いオーディオメーカーの一つである。同社はトーキー関係の機器開発を行っていた創立当初から、やがて音楽産業の興隆とともに、録音機器にも進出した。特に戦後作られたSPUカートリッジは現在に至るまでマイナーチェンジを続け、ロングセラーモデルとしての不動の地位を保っている。
一方、同社のケーブルは、日本の同和鉱業との共同開発によっていち早く高純度銅への研究を開始し、1993年には世界初の7N銅とそれに続く究極の8N銅の製品化に成功したし、ケーブルメーカーとしての地位を確保した。
最近では、これらの高純度素材を黄金比で絶妙に組み合わせ、4芯クアドラ構造で構成した「リファレンスシリーズ」が話題を呼んでいる。ヘッドシェル・リードからスピーカー、デジタル、ビデオに至るまで、幅広い製品開発によって、高純度素材の魅力を世に広める信頼のブランドである。
【お問い合せ先】
オルトフォンジャパン TEL:03(3818)5243