ケーブルブランド探訪記(オルトフォン編その5)
第5回目は同社の最高峰スピーカーケーブル2モデル「SPK-5000 SILVER」と「SPK-3000 SILVER」をご紹介する。
「SPK-5000」は、高純度シルバーの持つ可能性を最大限に生かすために開発された99.9999%超純銀素材を中心とした理想のスピーカーケーブルである。導体構造には外周にシルバークラッド高純度銅線を高密度に配置し、この構造に合わせて、四弗化テフロンと架橋発泡ポリエチレンによる2層絶縁体や、シルバーパウダー配合の機能シースを新開発し、次元を超えた再生を確実に実現できるモデルに仕上がった。
一方の「SPK-3000」は、「SPK-5000」が達成したクオリティーを維持しつつ、可能な限りのコストダウンを実現させたモデル。導体は純銀素材+シルバークラッド高純度銅素線で構成されている。2層構造絶縁体、導電性内シース、天然麻糸介在、二重外部シース、ドレインワイヤーなど、「SPK-5000」ゆずりのスピーカーケーブルが誕生した。
「量」と「質」とがより高いレベルで昇華されたこの2モデルは、各方面で高い評価を得ている注目のロングセラーモデルである。ご予算に合わせてお選びいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
【オルトフォンのプロフィール】
オルトフォン(デンマーク)は創立80年を超える、世界で最も古いオーディオメーカーの一つである。同社はトーキー関係の機器開発を行っていた創立当初から、やがて音楽産業の興隆とともに、録音機器にも進出した。特に戦後作られたSPUカートリッジは現在に至るまでマイナーチェンジを続け、ロングセラーモデルとしての不動の地位を保っている。
一方、同社のケーブルは、日本の同和鉱業との共同開発によっていち早く高純度銅への研究を開始し、1993年には世界初の7N銅とそれに続く究極の8N銅の製品化に成功したし、ケーブルメーカーとしての地位を確保した。
最近では、これらの高純度素材を黄金比で絶妙に組み合わせ、4芯クアドラ構造で構成した「リファレンスシリーズ」が話題を呼んでいる。ヘッドシェル・リードからスピーカー、デジタル、ビデオに至るまで、幅広い製品開発によって、高純度素材の魅力を世に広める信頼のブランドである。
【お問い合せ先】
オルトフォンジャパン TEL:03(3818)5243
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