ケーブルブランド探訪記(オルトフォン編その9)
7.8N-AC780(左)、7.8N-BC780P(右) |
第9回目は同社の7.8Nオーディオケーブル「7.8N-AC780」と「7.8N-BC780P」をご紹介する。
両モデルはともに、超高純度銅7NCu素線及び超々高純度銅8NCu素線をハイブリッドで採用したオルトフォン・ケーブルの代表的製品。このハイブリッド導体は、あらゆる意味での伝送ロスが極小であるため、大レベルから微小レベルに至る信号伝送特性が良く、直線性が非常に優れている。また、周波数特性も高周波まで抜群の性能を発揮させる。導体は、以前ご紹介した「8N-AC1000/BC1000P」と同じく、線径の異なる素線を用いたマルチストランド構成によるツインコア構造を採用している。
同社独自の技術を集結させたこの2モデルの音質に、ぜひとも触れていただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
【オルトフォンのプロフィール】
オルトフォン(デンマーク)は創立80年を超える、世界で最も古いオーディオメーカーの一つである。同社はトーキー関係の機器開発を行っていた創立当初から、やがて音楽産業の興隆とともに、録音機器にも進出した。特に戦後作られたSPUカートリッジは現在に至るまでマイナーチェンジを続け、ロングセラーモデルとしての不動の地位を保っている。
一方、同社のケーブルは、日本の同和鉱業との共同開発によっていち早く高純度銅への研究を開始し、1993年には世界初の7N銅とそれに続く究極の8N銅の製品化に成功したし、ケーブルメーカーとしての地位を確保した。
最近では、これらの高純度素材を黄金比で絶妙に組み合わせ、4芯クアドラ構造で構成した「リファレンスシリーズ」が話題を呼んでいる。ヘッドシェル・リードからスピーカー、デジタル、ビデオに至るまで、幅広い製品開発によって、高純度素材の魅力を世に広める信頼のブランドである。
【お問い合せ先】
オルトフォンジャパン TEL:03(3818)5243