ケーブルブランド探訪記(オルトフォン編その11)
OPT-1000(¥11,000/1m) |
第11回目は同社の純石英シングルコア(光)スーパーデジタルリンク「OPT-1000」をご紹介する。同モデルはオルトフォンの“純粋伝送”の思想に基づき、独自のアプローチで開発した光ケーブルである。
高い透明度と均質性を有する最高品質の純石英素材を採用し、800μmφのシングルコアを形成し、シリコンクラッド層と合わせ950μmφのファイバー構造。この構造は、バンドル構造のケーブルに通常使われるプラスチックファイバーの160倍もの断面積を持つ大径コアが、歪みのない大きなエネルギー伝送能力を実現した。
なお、同モデルは『ケーブル大全2001』(大好評発売中!!)の「デジタルケーブル特集」でもご紹介しているので、興味のある方はご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
【オルトフォンのプロフィール】
オルトフォン(デンマーク)は創立80年を超える、世界で最も古いオーディオメーカーの一つである。同社はトーキー関係の機器開発を行っていた創立当初から、やがて音楽産業の興隆とともに、録音機器にも進出した。特に戦後作られたSPUカートリッジは現在に至るまでマイナーチェンジを続け、ロングセラーモデルとしての不動の地位を保っている。
一方、同社のケーブルは、日本の同和鉱業との共同開発によっていち早く高純度銅への研究を開始し、1993年には世界初の7N銅とそれに続く究極の8N銅の製品化に成功したし、ケーブルメーカーとしての地位を確保した。
最近では、これらの高純度素材を黄金比で絶妙に組み合わせ、4芯クアドラ構造で構成した「リファレンスシリーズ」が話題を呼んでいる。ヘッドシェル・リードからスピーカー、デジタル、ビデオに至るまで、幅広い製品開発によって、高純度素材の魅力を世に広める信頼のブランドである。
【お問い合せ先】
オルトフォンジャパン TEL:03(3818)5243