デノン、CDプレーヤー「DCD-S10III」のリミテッドモデルを発売
外見からは分からない工夫が内部に凝縮されている |
本機には、新たに開発した高音質技術「AL24 Processing Plus」を採用。同社の従来モデルで定評のあるアナログ波形再現技術をさらに高精度化し、192kHzでの動作を可能にしたした。
また、メカベース、トランスベースおよびトランスケースに鋳物を採用し、防振性をさらに向上。さらに、構造的安定度の高いセンターメカマウントの採用、駆動メカニズムから回路への振動の影響を抑えるメカカバー、振動吸収材を貼りつけた焼結合金製の大型インシュレーター、15mm厚のフロントパネル、三重構造のボトムカバーと二重構造のトップカバーなどの構造技術を引き続き継承し、内部・外部からの振動による音の劣化を徹底して排除する優れた防振構造を採用した。
プロテインを配合した防振性の高い塗料を採用したトレイ、制振性に優れた軽量・高剛性アルミダイカストシャフト受け、トレイの微妙な変形を防ぐトレイ下部のプレート装着などにより、安定した回転の確保と振動の吸収を実現。これにより極めて高精度な信号の読み取りを可能にしていることにも注目だ。
さらに本機は、マルチ24bit D/Aコンバーターを採用しており、電源電圧の変動による影響を受けにくく、また、帯域内量子化歪みレベルが周波数に関わりなく一定しているため、ノイズの少ないクリアなサウンド再生が可能になった。
2チャンネル・ステレオを最高の音質で再生することにこだわり、シンプル構造に徹しています。あえて、出力部の負荷となるヘッドホン回路を抹消するなど、その徹底ぶりは凄まじいほどだ。
反面、HDCDデコーダーの搭載や、単体のD/Aコンバーターとしても使用可能な外部デジタル入力端子を光・コアキシャル各1系統装備し、デジタルセレクターとしても使用できる外部モニター機能も搭載するなど、必要な機能はしっかりと備えている。CDの原音再生を追求するオーディオファンなら、必ずチェックすべき製品だ。(Phile-web編集部)
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