日本コロムビアの「CREST1000」作品紹介(その3:No.11〜15)

公開日 2002/07/01 12:10
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「CREST1000」No.11〜15
●日本コロムビア(株)のDENONレーベルより各\1,000で発売された、「クレスト1000」シリーズの各タイトルを紹介する。

No.11■ヤナーチェク:タラス・ブーリバ シンフ?エッタ(COCO-70411)
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1982年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術特選/朝日試聴室推薦

モラヴィアの生んだ異色の大作曲家ヤナーチェクの作品は、同じチェコ出身のスメタナやドヴォルザークとは一味違った色合いを持っている。ノイマンとチェコ・フィルはそうしたヤナーチェクならではの音楽的魅力を余すところなく描き出す。金管、弦の美しさなどチェコ・フィルの美点がいかんなく発揮された充実の名演奏。



No.12■ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(COCO-70412)
サー・チャールズ・マッケラス指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ・フィルハーモニー合唱団
エリザーベト・ゼーダーシュトレーム(ソプラノ)、ドラホミーラ・ドロフコヴァー(アルト)、フランティシェク・リヴォラ(テノール)、リハルト・ノヴァーク(バス)

録音:1984年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術準特選/朝日新聞試聴室推薦

4人の独唱者、混声合唱、管弦楽とオルガンのために書かれた大規模な作品であり、合唱曲の分野におけるヤナーチェクの最高傑作(グラゴルとは古代スラヴ王国でキリスト教布教のために用いられた文字のこと)。ヤナーチェクの世界的権威であるマッケラスによる極めつきの名盤。



No.13■ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(原典版)(COCO-70413)
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1980年(ライヴ収録)[アナログ録音+MS/20ビット・プロセッシング(マスター・トランスファー)]
推薦:レコード芸術推薦

ブルックナー最後の交響曲は、未完に終わったものの3つの楽章だけですでに至高の価値をもっている。このディスクはブルックナー指揮者として巨大な存在だったマタチッチ晩年の充実しきったライヴ録音で、この曲の最高の演奏のひとつ。とくに第3楽章の美しさにいたってはまさに神々しいと言うしかない。スプラフォンのオリジナル・マスターから20ビット・リマスタリングを行なったテープを使用。



No.14■ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(COCO-70414)
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1967年[アナログ録音+MS/20ビット・プロセッシング(マスター・トランスファー)]
推薦:レコード芸術推薦

壮大な美しさを誇るこの交響曲は作曲当時から人気の高い作品。マタチッチとチェコ・フィルによるこのディスクは、ブルックナー演奏に求められるあらゆる条件を備えた希有の名演として多くのファンに聴き継がれてきた。その高揚感はワーグナー追悼の第2楽章において至高の境地に達している。スプラフォンのオリジナル・マスターから20ビット・リマスタリングを行なったテープを使用。



No.15■ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調(COCO-70415)
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1970年[アナログ録音+MS/20ビット・プロセッシング(マスター・トランスファー)]
推薦:レコード芸術推薦

壮大な規模と様式を誇るブルックナーの交響曲の中でも、その整然たる構成と対位法的書法が特に傑出しているのがこの第5番。マタチッチとチェコ・フィルは骨太の響きの中でそれらの書法を巧みに描き出しており、その宗教的高揚感とともにまことに雄渾にして壮大な世界を形作っている。スプラフォンのオリジナル・マスターから20ビット・リマスタリングを行なったテープを使用。

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