ケーブルブランド探訪記(Van・Den・Hul編 その5)

公開日 2002/07/15 09:01
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●第5回目は芯線にLSC(ファイバー)を採用したRCAオーディオケーブル「VH-SE-10RC」をご紹介する。同モデルは2芯+1重シールドの構造を持つインターコネクトケーブルである。LSC(ファイバー)芯線を12,000本(×2)使用し、シールドは204本撚りSC-OFCとなっている。ぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●ブランドプロフィール
オランダの老舗ケーブルメーカーであるVan・Den・Hul(バン・デン・ハル)のラインナップをご紹介する。同社はスピーカーの名門、タンノイの高級モデルの内部配線材にも使われているブランド。主な特徴は音質劣化の原因となる線材の結晶剥離を防ぐため、結晶と結晶の隙間を極限まで少なくしたモノクリスタル状の無酸素銅(OFC)を採用した点にある。
さらに導体全体は弾力性に富んだ高純度の銀でコーティングし保護されることで、信号のロスが大幅に低減され、従来はケーブル内でオミットされていた音楽の微妙な情報を余さず伝送する仕組みとなっている。音にこだわるハイエンドユーザーだけでなく、世界のオーディオエンジニアからも厚い支持を得ている。

●用語集
「SCMC-OFC」
Silver Coating Matched Crystal(MC)-OFC
通常の無酸素銅と比べ、結晶体が大きく相互に密に接触しているため、結晶体境界面で発生する伝送ロスが極めて少なくなる。さらに、銅線全体を弾力性に優れた高純度の銀でそっくりコーティング。一本づつコーティング保護する手の込んだ構造が、信号のロスをより一層少なくしている。
「LSC」
Linear Structured Carbon 線形構造のカーボン。1mmφに対して7μφの線形構造カーボンファイバーを12,000本使用。個々のファイバーの電子が一方向に 流れる特性を持ち、信号伝送効率に非常に優れ、極めてクリーンな音質を実現。
「.HULLIFLEX」
特別に開発された樹脂製の外皮膜。外皮膜を通して生ずる金属の酸化や帯電、振動などによる音への悪影響を極力防止。PVC(ポリ塩化ビニール)に比べ柔軟性、耐久性そして耐熱性など経年変化に優れている。しかも燃焼時などにおける有害物質の発生も少なく環境にも考慮された樹脂である。特に四季の変化がある日本の気候にとっては非常に優れた耐久性を発揮する。

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  • ブランドVan Den Hul
  • 型番VH-SE-10RC
  • 発売日大好評発売中!!
  • 価格¥25,000(1m1本入り)
【SPEC】
構造:2芯LSC/1重シールド
芯線材:LSC(ファイバー)
芯線材使用数:12,000本(*3)×2芯
シールド:204本撚りSC-OFC(*4)
インピーダンス:110Ω
外皮材:HULLIFLEX(*5)
最大外径:7.3mm