ケーブルブランド探訪記(ACROLINK編 その14「7N-A2500 MEXEL」)
7N-A2500 MEXEL |
上記の技術を獲得したことにより、同モデルは高域周波数特性が18GHzまでフラットという驚異的な伝送特性を達成させたのである。18GHzとはつまり180億Hzまでどの周波数帯域においても伝送特性に凹凸のないほぼ完璧にフラットという、オーディオファイルにとって全く未知の特性獲得した。また、この導体を最大限に生かすため、その構造や絶縁体およびシースの素材、ピンプラグの設計と素材などのひとつひとつにも新たな視点が投入されたモデルとなっている。ぜひともお楽しみいただきたい。
なお、同モデルにはアンバランスタイプとXLRバランスタイプが用意されているので、用途に応じてお選びいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●アクロリンクのプロフィール
アクロリンクケーブルの大きな特徴は導体に6NCuを採用している点にある。銅生産の大手である日本工業(株)(現・日鉱マテリアルズ社)が1985年に研究開発に着手し、1987年に量産化に成功。1989年にはアクロテックの処女作として「6N-1010」を発売し、全世界で生産終了までに30万km以上の販売実績を誇った。なお、同モデルはアクロリンク「6N-A1010U」として引き継がれている。
このアクロリンクブランドでも、独自のストレスフリー6N銅導体を継承しつつ、シースや絶縁体には高分子ポリオレフィン系の新素材を採用した。この新素材の特製は誘電率が低くいため静電容量が極めて少ない。さらに、この素材は結晶構造を持つ数少ない新素材であるために、成分によって振動をコントロールすることができるというメリットを持つ優れた素材である。
また、プラグも素材に黄銅合金エゴプラスを採用することで一新された。同素材は三宝伸銅工業(株)が世界に先駆けて開発した鉛を含まず切削性・鍛造性・耐食性・強度のすべてに優れた理想的な特許素材である。
このようにして生まれ変わったアクロリンクのラインナップはさらに2004年度には、ストレスフリー7N銅を採用した新シリーズ「MEXCELシリーズ」を誕生させることとなる。
●お問い合わせ先:
株式会社アクロジャパン
〒162-0066東京都新宿区市谷台町21-9 ベルシティ21
TEL:03(5369)2474
FAX:03(5369)2475
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