<TIAS2006:C.E.C.>CDプレーヤー「TL53Z」や真空管プリメインなど新製品が多数

公開日 2006/10/20 17:34
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
インターナショナルオーディオショウに初出展した CEC(株)のブースには、個性豊かな新製品群や、ウィーン・アコースティックのスピーカーなどが多数展示されている。

今回初めて発表した新モデルは、トップローディング方式のベルトドライブCDプレーヤー「TL53Z」(予価231,000円)、純A級シングルエンデッドLEFコントロール/パワーアンプ「AMP53」(252,000円)、真空管プリメインアンプ「TUBE53」(283,500円)の3機種。

■CDプレーヤー「TL53Z」


「TL53Z」
CDプレーヤー「TL53Z」は、CEC独自のベルドライブメカをコンパクトな筐体にマウント。また、CDの振動を抑えるスタビライザーの使用を可能にするトップローディング方式とし、安定したディスクの回転を実現している。

DACはバーブラウンの「PCM1792」を左右独立に2基搭載したデュアルモノ構成で、ΔΣオーバーサンプリングとデジタルフィルターの切換えが可能。

また、フィードバック回路を使用せずにDACの出力電流を電圧に変換する、同社独自の「カレント・インジェクション」回路も搭載。ネガティブフィードバックを回避することで、音質向上を図っている。

電源にはスイッチング電源を搭載したほか、トランスポート部とDAC部の電源供給を分離するなどの工夫を施している。

アナログ出力はXLRとRCAを1系統ずつ、デジタル出力は光デジタル、同軸デジタル、AES/EBUを各1系統ずつ備える。

■コントロール/パワーアンプ「AMP53」


「AMP53」
プリアンプ部を省き、入力セレクターと音量調節のみを備えたコントロール/パワーアンプ。音量制御技術は、バイポーラトランジスターを使ったクラスAスイッチを用いて、金属フィルムレジスタを切り替えることでアンプのゲインをコントロールする「DIGM」技術を採用している。

出力は100W+100W(8Ω)で、リニアリティーと効率を兼ね備えた純A級のシングルエンデッドアンプ。また、同社が独自に開発した新SねだいLEF回路を搭載し、従来モデルに比べ、安定性と音質をともに向上させている。

入力はXLRとRCAを各2系統、出力はスピーカー出力1系統を装備する。

■真空管プリメインアンプ「TUBE53」


「TUBE53」
CEC初の真空管プリメインアンプ。出力管には「6L6GC」を4本採用している。30年代に米RCAが発売した6L6を原型に、バージョンアップを重ねた真空管だ。パワーアンプ部にはムラード反転回路で反転信号を形成、各チャンネルあたり2本をプッシュプルで使用している。出力は20W+20W(8Ω)。

また、出力トランスにはオリエントコア材を、電源トランスにはトロイダル型を使用。さらに、低歪タイプの高音質ボリュームや、厳選したコンデンサーや抵抗素子などを採用している。

■そのほか

参考出展として、2007年初に発売予定のUSB対応DAC「DA6300」を展示。詳細は明らかになっていないが、PCからUSBで出力したデジタル信号を高音質でアナログ出力することが可能。

「DA6300」

さらに、ウィーン・アコースティックの「Model S-1G」や「Model T-2G」、「Model T-3G」など、おなじみのモデルも出展。デモでは、これらのスピーカーとCECのプレーヤー/アンプの組み合わせを体験できる。

ウィーン・アコースティックのスピーカーも展示

デモの様子

(Phile-web編集部)

TIAS2006report

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック