マランツ、ハイエンドプリメインアンプ「PM-11S3」
ディーアンドエムホールディングスは、マランツのプリメインアンプ「PM-11S3」を7月上旬に発売する。価格は451,500円(税込)。
8Ωで100×2、4Ωで200W×2の定格出力を備えた、マランツの新たなハイエンドプリメインアンプ。開発を行ったマランツの澤田氏は、本機の開発テーマを「さらなる高忠実度とさらなる高音質化」と説明。「セパレートアンプ並みの音質を目指した」とする。
本機の内部構造は、上からみるとPM-11S2とほぼ同じ。シグナルフローが一筆書きのようになっており、シグナルの流れに対してLとRが対称になっているレイアウトを今回も踏襲した。ただし内部は一層のブラッシュアップを図っている。
■新回路「SA Driver」導入で音質向上
パワーアンプブロックはフルディスクリート電流帰還型回路を採用。これまでのPM-11S2までに主要回路のほとんどが高速化されていたが、本機ではV/Iサーボ方式電流帰還型パワーアンプのプリドライバー段にHDAM-SA3を応用した、画期的な新回路「SA Driver」を導入。これによりSC-7S2/MA-9S2に匹敵する空間表現力とディテールの再現性を得た。
■強力な電源回路やパーツを搭載
電源回路では、大容量フィルターコンデンサーと音質を吟味したブリーダー抵抗により高調波ノイズを抑制。これにより、トランスケースに内蔵していたプリアンプ電源用のチョークコイルを排除できた。またケース内の空きスペースを用いてトロイダルコアのサイズを上げ、容量を高めることにも成功。なおトランスの捲き線にはOFCを採用した。
ブロックコンデンサーはMA-9S2で採用したものと同様、オーディオ用の高純度電極箔を「分割巻き・巻きずらし」構造としてマランツの特注品を採用。容量は22,000μFとなる。
プリアンプ部も電流帰還型で、すべての入力端子にHDAM-SA3で構成された入力バッファーアンプを搭載。入力信号を低インピーダンス化し、入力ソース間の相互干渉を防いだ。またバランス入力端子や各回路にもHDAM-SA3を採用することで音質を高めている。
ボリューム部では、ボリュームコントロールICに「MAS6116」を採用。HDAM-SA3を使った電流帰還型アンプ回路とMAS6116をパラレル使用することで、S/N比に優れた可変ゲインアンプを構成している。連動誤差が極めて小さいほか、ボリューム操作時のクリックノイズも無い。加速度検出システムによって、ゆっくり回した際は0.5dBステップで高精度に、早く回すとスピーディーに音量調整が行える。なお可変抵抗体を用いていないため、経年劣化に伴う音質劣化がない点も利点となる。さらにF.C.B.S.を使用することで、最大4台までのPM-11S3のボリュームを連動制御することができ、バイアンプ駆動やマルチチャンネルシステムの構築などが可能となる。
フォノイコライザーはコンスタント・カレントフィードバック型で、オープンループ時の周波数特性をRIAAカーブとし、CR型のRIAAネットワークを介して帰還をかけることで負帰還量を一定にした。さらに、本機に搭載された最新型では、サーボ回路をDCサーボからV/Iサーボ化することで回路をシンプル化した。
スピーカーターミナルは、同社オリジナルの「SPKT-1」をベースに、コア部の素材に銅を用いた「SPKT-100」を採用。銅を使ったことで再生音に力強さと安定さが加わるという。またコア部には金メッキを施し、経年変化による音質劣化を抑制。2系統出力を備え、バイワイヤリングやスピーカー切替も行える。
フロント部のディスプレイは液晶で、FLに比べノイズが少なく音質に与える影響が小さいほか、コントラストが高く、視野角が広いことも特徴となる。
入力端子はアンバランス×5、バランス×1、フォノ×1、パワーアンプダイレクト×1。出力端子はRECアウト×2、プリアウト×1、ヘッドホン×1。その他、マランツリモートバス(RC-5)入出力とF.C.B.S.入出力も各1端子を用意する。
最大外形寸法は440W×168H×453Dmm、質量は26.6kg。
8Ωで100×2、4Ωで200W×2の定格出力を備えた、マランツの新たなハイエンドプリメインアンプ。開発を行ったマランツの澤田氏は、本機の開発テーマを「さらなる高忠実度とさらなる高音質化」と説明。「セパレートアンプ並みの音質を目指した」とする。
本機の内部構造は、上からみるとPM-11S2とほぼ同じ。シグナルフローが一筆書きのようになっており、シグナルの流れに対してLとRが対称になっているレイアウトを今回も踏襲した。ただし内部は一層のブラッシュアップを図っている。
■新回路「SA Driver」導入で音質向上
パワーアンプブロックはフルディスクリート電流帰還型回路を採用。これまでのPM-11S2までに主要回路のほとんどが高速化されていたが、本機ではV/Iサーボ方式電流帰還型パワーアンプのプリドライバー段にHDAM-SA3を応用した、画期的な新回路「SA Driver」を導入。これによりSC-7S2/MA-9S2に匹敵する空間表現力とディテールの再現性を得た。
■強力な電源回路やパーツを搭載
電源回路では、大容量フィルターコンデンサーと音質を吟味したブリーダー抵抗により高調波ノイズを抑制。これにより、トランスケースに内蔵していたプリアンプ電源用のチョークコイルを排除できた。またケース内の空きスペースを用いてトロイダルコアのサイズを上げ、容量を高めることにも成功。なおトランスの捲き線にはOFCを採用した。
ブロックコンデンサーはMA-9S2で採用したものと同様、オーディオ用の高純度電極箔を「分割巻き・巻きずらし」構造としてマランツの特注品を採用。容量は22,000μFとなる。
プリアンプ部も電流帰還型で、すべての入力端子にHDAM-SA3で構成された入力バッファーアンプを搭載。入力信号を低インピーダンス化し、入力ソース間の相互干渉を防いだ。またバランス入力端子や各回路にもHDAM-SA3を採用することで音質を高めている。
ボリューム部では、ボリュームコントロールICに「MAS6116」を採用。HDAM-SA3を使った電流帰還型アンプ回路とMAS6116をパラレル使用することで、S/N比に優れた可変ゲインアンプを構成している。連動誤差が極めて小さいほか、ボリューム操作時のクリックノイズも無い。加速度検出システムによって、ゆっくり回した際は0.5dBステップで高精度に、早く回すとスピーディーに音量調整が行える。なお可変抵抗体を用いていないため、経年劣化に伴う音質劣化がない点も利点となる。さらにF.C.B.S.を使用することで、最大4台までのPM-11S3のボリュームを連動制御することができ、バイアンプ駆動やマルチチャンネルシステムの構築などが可能となる。
フォノイコライザーはコンスタント・カレントフィードバック型で、オープンループ時の周波数特性をRIAAカーブとし、CR型のRIAAネットワークを介して帰還をかけることで負帰還量を一定にした。さらに、本機に搭載された最新型では、サーボ回路をDCサーボからV/Iサーボ化することで回路をシンプル化した。
スピーカーターミナルは、同社オリジナルの「SPKT-1」をベースに、コア部の素材に銅を用いた「SPKT-100」を採用。銅を使ったことで再生音に力強さと安定さが加わるという。またコア部には金メッキを施し、経年変化による音質劣化を抑制。2系統出力を備え、バイワイヤリングやスピーカー切替も行える。
フロント部のディスプレイは液晶で、FLに比べノイズが少なく音質に与える影響が小さいほか、コントラストが高く、視野角が広いことも特徴となる。
入力端子はアンバランス×5、バランス×1、フォノ×1、パワーアンプダイレクト×1。出力端子はRECアウト×2、プリアウト×1、ヘッドホン×1。その他、マランツリモートバス(RC-5)入出力とF.C.B.S.入出力も各1端子を用意する。
最大外形寸法は440W×168H×453Dmm、質量は26.6kg。
関連リンク