32bit処理プロセッサー搭載
デノン、USB-DAC搭載でハイレゾ音源再生にも対応したSACDプレーヤー「DCD-1650RE」
デノンは、ハイレゾ音源の再生に対応したUSB-DACを新しく搭載した、ミドルクラスのSACDプレーヤー「DCD-1650RE」を10月中旬に発売する。価格は189,000円(税込)。カラーはプレミアム・シルバー。
本機は2009年に発売されたSACDプレーヤー「DCD-1650SE」(関連ニュース)の後継モデル。2000年の1650シリーズ登場以来、数えて「第9世代」のモデルになる。
PCM系のデジタル信号をハイビット化する「ALPHA(Adaptive Line Pattern Harmonized Algorithm)」プロセッシング技術の最新バージョンである「Advance AL32 Processor」を、1650SEに引き続いて搭載。CDなど16〜24bitの信号を32bitに拡張して、微細な信号の再現を可能にした。
「Advanced ALPHA Processing」技術は、独自のデータ補完アルゴリズムによるハイビット、ハイサンプリング化を実現。高速信号検出・処理技術により、時間軸上の情報量の大幅な向上を可能にした。CDなどの44.1kHzのサンプリングによりカットされた20kHz以上の周波数の高域信号も、本技術により16倍にアプコン処理を行って、オリジナルデータの質感を損なわずに、情報量を大幅に向上させ、高い周波数まできめ細かく、自然な補間を実現する。また、デジタルフィルターは再生する信号の波形に合わせて最適なフィルター特性に切り換え、より自然な信号再生を実現する「適応型ディジタルフィルター」を採用する。
192kHz/32bit対応のDACは1650SEからチップを変更。片側のチャンネルに2つずつ使用し、差動出力で伝送することによって、よりノイズを少なく、高音質な再生を可能にしている。
上級機と同様に、DACをマスターとして、クロックを各デバイスへ供給する「DACマスター・クロック・デザイン」を採用。クロックの生成には低ジッタータイプの発信回路モジュールを用いることで、より正確なDA変換を実現している。
これらの変更により、SN、ダイナミックレンジ、高調波歪率を1650SEからさらに改善している。
ドライブはデノンオリジナルの、異種素材を組み合わせたハイブリッド構造「S.V.H(Suppress Vibration Hibrid)メカニズム」ローダーを採用している。ディスクを高速回転させた際の振動も抑えられるよう、ドライブモーターをターンテーブルの間近に配置。モーターシャフト長を極めて短く設計し、高速回転にも影響を受けない高寿命のブラシレスモーターを採用する。レーザービームの光軸のズレやターンテーブル、ピックアップメカベースの傾きなど、読み取り精度に影響する様々なメカ的なバラツキを吸収するため、全数スキュー調整(傾き補正)を行い、精度の高い信号再生と再生能力を獲得させている。
全体の防振構造については、「Direct Mechanical Ground」構造を採用。共振を防ぐ鉄製のメカケースに、底板3層、天板2層の防振構造により、高い剛性を確保。サイドパネルも2層構造とし、異種素材を組み合わせて共振を抑制している。トレイはアルミダイキャスト製。ドライブメカは本体のセンターにマウントして重心を落とし、機器全体のウエイトバランスを最適化。
インシュレーターには新しく、高剛性で内部損失の大きい「BMC(Bulk Molding Compound)」素材をソリッド構造で採用。底面には振動吸収性能の高い「GSフェルト」が採用されている。
信号回路は引き回しを最小経路として、信号の劣化を防止。サーボ系の処理基盤をメカユニットのメカ基盤と一体にレイアウト。デジタル信号の経路を短縮し、SNなどのオーディオ特性を向上させている。
デジタル系とアナログ系の電源はトランスから分離配置。2トランス構成として、相互におよぼす干渉を排除している。アナログ用トランスのリード線にはOFC捲き線を用い、SNやエネルギー感を向上させている。さらにスタンバイ用の電源は別トランスとすることで、制御系のノイズの混入を防いでいる。トランスをシャーシへ取り付ける際のベースには、非磁性体で振動減衰特性に優れたアルミ材を採用。トランスそのものの振動を抑え、各部への影響と外部からの振動も抑制している。
さらに高品位な音楽再生のため、ディスプレイとデジタル出力をOFFにするPure Directモードを搭載。ディスプレイ駆動用とデジタルデータのパルス信号をオフにすることにより、オーディオ信号への悪影響を回避し、よりピュアな音楽再生を実現する。
USB端子はフロントパネルにType Aの端子を搭載。iPod/iPhoneの音声ファイルや、USBメモリーに保存したWMA/MP3/AACファイルや、本機から新たに非圧縮音源のWAVファイルの再生に対応している。接続時にはiPodの充電も可能だ。
さらに本体背面にはType BのUSB端子を1系統設けた。こちらは本体内蔵のUSB-DAC機能が利用でき、PCやUSB記録媒体に保存したハイレゾ音源ファイルの再生が楽しめる。データの転送はアシンクロナス転送方式にも対応する。プレーヤーに搭載された高性能クロックモジュールとDACマスター・クロック・デザインの能力を最大限に発揮させることで、ジッターを押さえた再生が可能。入力フォーマットは最大192kHz/24bitをサポートする。
本体には同軸・光タイプのデジタル入出力を1系統ずつ装備。192kHz〜32kHzまでのサンプリング周波数に対応する。
他にもSACDのマルチチャンネル音声をダウンミックスしてステレオ再生できる機能や、電源の切り忘れを防止するオートスタンバイ機能も搭載する。
同時発売のプリメインアンプ、PMA-2000REをコントロールできるシステムリモコンが付属する。
デザインのコンセプトは“パワフル&クリーン”。フロントパネルのロゴはインレイタイプを採用し、パネルに彫り込まれたデノンロゴの文字の中にステンレスのプレートをはめ込んでいる。
【問い合わせ先】
デノン・マランツ・D&Mインポートオーディオお客様相談センター
TEL/0570-666-112
本機は2009年に発売されたSACDプレーヤー「DCD-1650SE」(関連ニュース)の後継モデル。2000年の1650シリーズ登場以来、数えて「第9世代」のモデルになる。
PCM系のデジタル信号をハイビット化する「ALPHA(Adaptive Line Pattern Harmonized Algorithm)」プロセッシング技術の最新バージョンである「Advance AL32 Processor」を、1650SEに引き続いて搭載。CDなど16〜24bitの信号を32bitに拡張して、微細な信号の再現を可能にした。
「Advanced ALPHA Processing」技術は、独自のデータ補完アルゴリズムによるハイビット、ハイサンプリング化を実現。高速信号検出・処理技術により、時間軸上の情報量の大幅な向上を可能にした。CDなどの44.1kHzのサンプリングによりカットされた20kHz以上の周波数の高域信号も、本技術により16倍にアプコン処理を行って、オリジナルデータの質感を損なわずに、情報量を大幅に向上させ、高い周波数まできめ細かく、自然な補間を実現する。また、デジタルフィルターは再生する信号の波形に合わせて最適なフィルター特性に切り換え、より自然な信号再生を実現する「適応型ディジタルフィルター」を採用する。
192kHz/32bit対応のDACは1650SEからチップを変更。片側のチャンネルに2つずつ使用し、差動出力で伝送することによって、よりノイズを少なく、高音質な再生を可能にしている。
上級機と同様に、DACをマスターとして、クロックを各デバイスへ供給する「DACマスター・クロック・デザイン」を採用。クロックの生成には低ジッタータイプの発信回路モジュールを用いることで、より正確なDA変換を実現している。
これらの変更により、SN、ダイナミックレンジ、高調波歪率を1650SEからさらに改善している。
ドライブはデノンオリジナルの、異種素材を組み合わせたハイブリッド構造「S.V.H(Suppress Vibration Hibrid)メカニズム」ローダーを採用している。ディスクを高速回転させた際の振動も抑えられるよう、ドライブモーターをターンテーブルの間近に配置。モーターシャフト長を極めて短く設計し、高速回転にも影響を受けない高寿命のブラシレスモーターを採用する。レーザービームの光軸のズレやターンテーブル、ピックアップメカベースの傾きなど、読み取り精度に影響する様々なメカ的なバラツキを吸収するため、全数スキュー調整(傾き補正)を行い、精度の高い信号再生と再生能力を獲得させている。
全体の防振構造については、「Direct Mechanical Ground」構造を採用。共振を防ぐ鉄製のメカケースに、底板3層、天板2層の防振構造により、高い剛性を確保。サイドパネルも2層構造とし、異種素材を組み合わせて共振を抑制している。トレイはアルミダイキャスト製。ドライブメカは本体のセンターにマウントして重心を落とし、機器全体のウエイトバランスを最適化。
インシュレーターには新しく、高剛性で内部損失の大きい「BMC(Bulk Molding Compound)」素材をソリッド構造で採用。底面には振動吸収性能の高い「GSフェルト」が採用されている。
信号回路は引き回しを最小経路として、信号の劣化を防止。サーボ系の処理基盤をメカユニットのメカ基盤と一体にレイアウト。デジタル信号の経路を短縮し、SNなどのオーディオ特性を向上させている。
デジタル系とアナログ系の電源はトランスから分離配置。2トランス構成として、相互におよぼす干渉を排除している。アナログ用トランスのリード線にはOFC捲き線を用い、SNやエネルギー感を向上させている。さらにスタンバイ用の電源は別トランスとすることで、制御系のノイズの混入を防いでいる。トランスをシャーシへ取り付ける際のベースには、非磁性体で振動減衰特性に優れたアルミ材を採用。トランスそのものの振動を抑え、各部への影響と外部からの振動も抑制している。
さらに高品位な音楽再生のため、ディスプレイとデジタル出力をOFFにするPure Directモードを搭載。ディスプレイ駆動用とデジタルデータのパルス信号をオフにすることにより、オーディオ信号への悪影響を回避し、よりピュアな音楽再生を実現する。
USB端子はフロントパネルにType Aの端子を搭載。iPod/iPhoneの音声ファイルや、USBメモリーに保存したWMA/MP3/AACファイルや、本機から新たに非圧縮音源のWAVファイルの再生に対応している。接続時にはiPodの充電も可能だ。
さらに本体背面にはType BのUSB端子を1系統設けた。こちらは本体内蔵のUSB-DAC機能が利用でき、PCやUSB記録媒体に保存したハイレゾ音源ファイルの再生が楽しめる。データの転送はアシンクロナス転送方式にも対応する。プレーヤーに搭載された高性能クロックモジュールとDACマスター・クロック・デザインの能力を最大限に発揮させることで、ジッターを押さえた再生が可能。入力フォーマットは最大192kHz/24bitをサポートする。
本体には同軸・光タイプのデジタル入出力を1系統ずつ装備。192kHz〜32kHzまでのサンプリング周波数に対応する。
他にもSACDのマルチチャンネル音声をダウンミックスしてステレオ再生できる機能や、電源の切り忘れを防止するオートスタンバイ機能も搭載する。
同時発売のプリメインアンプ、PMA-2000REをコントロールできるシステムリモコンが付属する。
デザインのコンセプトは“パワフル&クリーン”。フロントパネルのロゴはインレイタイプを採用し、パネルに彫り込まれたデノンロゴの文字の中にステンレスのプレートをはめ込んでいる。
【問い合わせ先】
デノン・マランツ・D&Mインポートオーディオお客様相談センター
TEL/0570-666-112
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