米政府当局等の承認を経て完了に

ソニー、ビートルズなどの版権を所有する「Sony/ATV」の100%子会社化最終契約を締結

公開日 2016/04/19 10:51 編集部:小澤貴信
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ソニーの完全子会社であるSony Corporation of America(SCA)は、ソニーと故マイケル・ジャクソン氏が設立した「Sony/ATV Music Publishing LLC」(Sony/ATV)の持ち分のうち、未保有分の50%をEstate of Michael Jackson(MJ財団:マイケル・ジャクソン遺産管理財団)から取得する最終契約を締結した。ソニーおよびMJ財団が、現地時間4月18日に発表した。


これによりSCAは、Sony/ATVを100%保有することになる。今回、3月14日に締結された基本合意書(関連ニュース)に従って、最終契約が実施されたかたち。

なお、本取引の完了は、米政府当局および監督官庁の承認などの取得を含む手続きの完了が条件となる。

ソニーは、本取引による同社への2015年度連結業績への影響は軽微だとしている。また、2016年度連結業績への影響は現在精査中とのこと。

Sony/ATVがソニーの完全子会社となった以降も、MJ財団は故マイケル・ジャクソン氏の全ての楽曲の原盤権やMijac Music(同氏作曲の全楽曲、および存命中に取得したソングライターの楽曲を所有する音楽出版社)などを、引き続き、実質的に保有することを表明している。加えて、MJ財団はEMI Music Publishingの持ち分も引き続き保有する。

Sony/ATVは、ソニーのアメリカ合衆国での音楽出版部門と、故マイケル・ジャクソン氏が保有していたATVが1995年に合併して設立された企業。マイケル・ジャクソンをはじめ、The Beatlesやジミ・ヘンドリックスなど著名アーティストの版権を多数所有している。

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