対応機器はヘッドホンの伸張が顕著

’16年のハイレゾ音源DL数は2年前の2倍超へ ー GfKが市場概況を発表

公開日 2016/12/21 17:26 編集部:小澤貴信
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GfKジャパンは、主要なハイレゾ音源配信サイトにおけるダウンロード実績に基づいた「ハイレゾ音源のダウンロード市場レポート」の提供を開始。ハイレゾ音源ダウンロードの市場概況を発表した。

ハイレゾ音源DL数の推移を示すグラフ

ハイレゾの市場規模はソフト、ハードの両面で拡大基調にあるとのこと。一般社団法人日本レコード協会の協力のもと、GfKが調査した「ハイレゾ音源ダウンロード市場レポート」は、ハイレゾ音源のダウンロード配信数が、2015年では前年比108%増(2.08倍)と大きく拡大したと伝えている。

2016年に入っても各月で前年実績を上回って推移しており、2016年1月〜11月計では前年比10%増となった。アニメジャンルが市場を牽引していることに加え、J-POPなどでラインナップが増え、ユーザーのすそ野が広がっているとのこと。また、2016年はアルバム(まとめ買い)が好調なこともあって平均単価が上昇。1月〜11月のダウンロード金額は前年比11%増と数量を上回る成長となった。

また、ハイレゾ音源ダウンロード市場拡大の背景には、ハイレゾ対応オーディオ機器の普及があるとも分析。家電量販店におけるハイレゾ対応オーディオ機器の販売は、携帯音楽プレーヤーが2015年では数量前年比28%増、2016年1月〜11月も前年の水準を維持している。

ハイレゾ対応ヘッドホンは、2015年では同148%増(2.48倍)。2016年1〜11月では同53%増と拡大が続いている。また、スマートフォンでも対応モデルが相次いで発売されており、ハイレゾ音源を楽しむ環境は広がりつつあるとする。

2016年は新たに2社がハイレゾ音源の配信サービスを開始。こうした中、業界を上げての普及活動や、ソフトとハードで連携した販促活動が活発化しているとのこと。12月は例年人気アーティストの新譜リリース等より配信のピークを迎えるが、どこまでファンを取り込めるか動向が注目される、と同レポートは述べている。

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