アイバーとギラード父子が揃って登場
LINN創業者と現社長が来日、「URIKA II」「LINGO/4」発表会に登壇。AKURATEにも「Katalyst」採用
リンジャパンは、2018年の新製品発表会を開催。本国イギリスよりLINN PRODUCTSの創業者であるアイバー・ティーフェンブルン氏、現社長のギラード・ティーフェンブルン氏が揃って来日し、新DACアーキテクチャー「KATALYST」を「AKURATE」各モデルにも搭載することを発表したほか、2月末より発売した「URIKA II」「LINGO/4」の特徴を説明した。
KATALYSTは2016年9月に発表された、LINNとしては第4世代の独自DACアーキテクチャー。これまで「KLIMAX DS/DSM」やEXAKTシステムに同アーキテクチャーが採用されていたが、今回新たにAKURATEのレンジにもKATALYSTが提供されることになった。
先週金曜日(3月9日)にワールドワイドで発表したとのことで、すでに本国ではKATALYSTを搭載した状態でのAKURATEの提供を開始。もちろん過去の様々な新技術同様に、すでに従来モデルを購入済みのAKURATEユーザーにもアップグレードサービスでKATALYSTを提供する。
なおKATALYSTではDACチップに旭化成エレクトロニクスの「AK4497」を採用。ファイルウェブでも以前に詳細なインタビュー記事(新KLIMAXにAKM最上位DAC「AK4497」が搭載された理由とは? “DAC選び” の裏側を聞く)をお届けしているが、本日の発表会でもギラード氏は改めて、旭化成エレクトロニクスとのコラボレーションの意義に言及。信号を極めて安定的に伝送できるようになり、最終的なアナログ波形も理想的なものにできるようになったとアピールした。
発表会ではKATALYSTでの有無による比較試聴デモを披露。「おそらくすべてが良くなったことを分かってもらえたのではないか。合唱のパートごとのセパレーション、合唱とオルガンとの調和など、音楽自体をもっと楽しめるようになったように感じられたと思う」(ギラード氏)と、その効果の大きさをアピールした。
URIKA IIは、同社アナログプレーヤー「LP12」向けのデジタル方式のMCフォノイコライザーで、EXAKT LINKに対応している。「LP12」で再生したレコードの音楽信号は、本機でデジタル化/オプティマイズされ、EXAKT LINKを通じて同社のネットワークプレーヤー「DS/DSM」への接続、スピーカーまでデジタル伝送を行う「EXAKT」システムからの再生が可能。また、URIKA IIから光デジタル出力も行える。
同社では「EXAKTデジタル技術を用いることで、歪みの極小化、ノイズの排除、さらなる音楽性の獲得を実現した」としている。また、EXAKTのオプティマイズ機能を活用して、組み合わせるカートリッジに応じて負荷値を設定、最適化することができる。
従来機「URIKA I」との差分について、ギラード氏は「URIKA Iは特にKLIMAX LP12のカートリッジであるキャンディードに最適化するためのロードインピーダンスが設けられている」とコメント。対するURIKA IIはキャンディード専用ということではなく、幅広いカートリッジを最適化できるものだという。なお、このように両者は性格の異なる製品であるためURIKA Iも併売される。
なおURIKA IIではアナログとデジタルのハイブリッドでフォノステージを構成。まずアナログ段で正確なA/Dコンバートを行い、そこで残った偏差などをデジタル段でさらに補正するなどといった処理を行うという。
「LINGO/4」は、LP12専用電源ユニット「LINGO」の最新バージョン。上級電源ユニットとして発売された「RADIKAL」の技術を応用して、プラッターの回転スピードの正確性と安定性を飛躍的に改善させたという。本機はLP12の内部に装着する基板と外部電源、ACモーターユニット(12V)のセットとなる。
ギラード氏は「デジタルでコントロールされた正弦波を発生するメカニズムであることがLINGO/4最大の特徴」だと説明。「LINGO/4は光学センサーによって回転スピードの恒常性を保証するものである」とした。
LINGO/4は、「メカニカルな回転数の調整が必要ない、オートキャリブレーションのシステム」とのこと。「LP12でセットアップを過去に経験したことがあれば、LINGO/4も簡単にセットアップできるだろう」と、非常に容易に扱えるものであるとも述べた。
アイバー氏は、今年で45周年を迎える「LP12」開発の背景を紹介。「なぜターンテーブルをつくったのかと聞かれることも多いのだが、レコードにはもっと音楽の情報が詰まっているはずで、それを少しでも引き出したいという想いを持っていたからだ」と語る。
また、レコーディングとは歌声や楽器の音がマイクの振動板を揺らす行為であること、それに対してオーディオでの音楽再生はスピーカーの振動板を揺らすことであることに言及。「音楽をレコードに録音する作業と、そのレコードをオーディオで再生する行為には対になる要素が多い」とコメント。
そして「演奏とはアーティストがエモーションを伝えるものであり、オーディオシステムにおいていかにデリケートに信号を取り出せるか。そうした細かい違いがものすごく大きな違いを産むということを我々は学んできた。それがLINNのこだわりだ」とコメント。「ピコ単位のものすごく小さな部分が音楽にとっては非常に重要だ」とし、そうしたほんのわずかな、しかし音楽にとって重要な部分を引き出すために製品開発を続けていると語った。
KATALYSTは2016年9月に発表された、LINNとしては第4世代の独自DACアーキテクチャー。これまで「KLIMAX DS/DSM」やEXAKTシステムに同アーキテクチャーが採用されていたが、今回新たにAKURATEのレンジにもKATALYSTが提供されることになった。
先週金曜日(3月9日)にワールドワイドで発表したとのことで、すでに本国ではKATALYSTを搭載した状態でのAKURATEの提供を開始。もちろん過去の様々な新技術同様に、すでに従来モデルを購入済みのAKURATEユーザーにもアップグレードサービスでKATALYSTを提供する。
なおKATALYSTではDACチップに旭化成エレクトロニクスの「AK4497」を採用。ファイルウェブでも以前に詳細なインタビュー記事(新KLIMAXにAKM最上位DAC「AK4497」が搭載された理由とは? “DAC選び” の裏側を聞く)をお届けしているが、本日の発表会でもギラード氏は改めて、旭化成エレクトロニクスとのコラボレーションの意義に言及。信号を極めて安定的に伝送できるようになり、最終的なアナログ波形も理想的なものにできるようになったとアピールした。
発表会ではKATALYSTでの有無による比較試聴デモを披露。「おそらくすべてが良くなったことを分かってもらえたのではないか。合唱のパートごとのセパレーション、合唱とオルガンとの調和など、音楽自体をもっと楽しめるようになったように感じられたと思う」(ギラード氏)と、その効果の大きさをアピールした。
URIKA IIは、同社アナログプレーヤー「LP12」向けのデジタル方式のMCフォノイコライザーで、EXAKT LINKに対応している。「LP12」で再生したレコードの音楽信号は、本機でデジタル化/オプティマイズされ、EXAKT LINKを通じて同社のネットワークプレーヤー「DS/DSM」への接続、スピーカーまでデジタル伝送を行う「EXAKT」システムからの再生が可能。また、URIKA IIから光デジタル出力も行える。
同社では「EXAKTデジタル技術を用いることで、歪みの極小化、ノイズの排除、さらなる音楽性の獲得を実現した」としている。また、EXAKTのオプティマイズ機能を活用して、組み合わせるカートリッジに応じて負荷値を設定、最適化することができる。
従来機「URIKA I」との差分について、ギラード氏は「URIKA Iは特にKLIMAX LP12のカートリッジであるキャンディードに最適化するためのロードインピーダンスが設けられている」とコメント。対するURIKA IIはキャンディード専用ということではなく、幅広いカートリッジを最適化できるものだという。なお、このように両者は性格の異なる製品であるためURIKA Iも併売される。
なおURIKA IIではアナログとデジタルのハイブリッドでフォノステージを構成。まずアナログ段で正確なA/Dコンバートを行い、そこで残った偏差などをデジタル段でさらに補正するなどといった処理を行うという。
「LINGO/4」は、LP12専用電源ユニット「LINGO」の最新バージョン。上級電源ユニットとして発売された「RADIKAL」の技術を応用して、プラッターの回転スピードの正確性と安定性を飛躍的に改善させたという。本機はLP12の内部に装着する基板と外部電源、ACモーターユニット(12V)のセットとなる。
ギラード氏は「デジタルでコントロールされた正弦波を発生するメカニズムであることがLINGO/4最大の特徴」だと説明。「LINGO/4は光学センサーによって回転スピードの恒常性を保証するものである」とした。
LINGO/4は、「メカニカルな回転数の調整が必要ない、オートキャリブレーションのシステム」とのこと。「LP12でセットアップを過去に経験したことがあれば、LINGO/4も簡単にセットアップできるだろう」と、非常に容易に扱えるものであるとも述べた。
アイバー氏は、今年で45周年を迎える「LP12」開発の背景を紹介。「なぜターンテーブルをつくったのかと聞かれることも多いのだが、レコードにはもっと音楽の情報が詰まっているはずで、それを少しでも引き出したいという想いを持っていたからだ」と語る。
また、レコーディングとは歌声や楽器の音がマイクの振動板を揺らす行為であること、それに対してオーディオでの音楽再生はスピーカーの振動板を揺らすことであることに言及。「音楽をレコードに録音する作業と、そのレコードをオーディオで再生する行為には対になる要素が多い」とコメント。
そして「演奏とはアーティストがエモーションを伝えるものであり、オーディオシステムにおいていかにデリケートに信号を取り出せるか。そうした細かい違いがものすごく大きな違いを産むということを我々は学んできた。それがLINNのこだわりだ」とコメント。「ピコ単位のものすごく小さな部分が音楽にとっては非常に重要だ」とし、そうしたほんのわずかな、しかし音楽にとって重要な部分を引き出すために製品開発を続けていると語った。
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