MSB、Mcintosh、ESTELONなどから新製品

<HIGH END>CLASSE、“メイドイン白河”の新アンプ「Delta」/久々出展のLINNは「Selekt DSM」をデモ

公開日 2019/05/13 06:15 編集部:小澤貴信
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現地時間9日から12日まで開催されている世界最大級のオーディオショウ「HIGH END MUNICH 2019」。本記事では、ハイエンドオーディオを中心とした各ブランドの新製品やブースの模様をお伝えしたい。

ハイエンドクラスのアンプを手がけるCLASSEは、昨年1月、デノンやマランツも擁するSound United社に買収された(関連ニュース)。これに伴い今回のHIGH ENDでは、CLASSEはSound Unitedのブースに出展。試聴ブースでは、2019年夏に発売予定という新シリーズ“Delta”のプリアンプやパワーアンプのデモが行われた。なお、本シリーズの生産は日本の白河ワークスで行われるという。

「Delta Pre」

「Delta Mono」

Deltaシリーズは、プリアンプ「Delta Pre」、モノラル・パワーアンプ「Delta Mono」、ステレオ・パワーアンプ「Delta Stereo」をラインナップ。Delta Preはフォノ入力およびUSBやネットワークも含むデジタル入力をインテグレートする。Delta Stereoは出力250W/chで、12W/chまで純A級動作を行う。4基のムンドルフ製キャパシターを備え、静電容量220,000μFとなる。

CLASSEとMaranzのデモを行ったいたブースの模様

「Delta Stereo」の筐体内部

一般公開されるブースへの出展は数年ぶりとなるLINNは、同社の最新モデルで、モジュールによって機能拡張が行えるネットワークプレーヤー/アンプ「Selekt DSM」を出展。搭載モジュールの異なる3機のSelekt DSMを用意して、KEFのスピーカーと組み合わせてデモを行った。

LINNのブース

「Selekt DSM」

追加モジュールのラインナップも正式発表。「KATALYST DACカートリッジ」、DACカートリッジとの組合せで機能する「ラインアウトカートリッジ」「パワーアンプカートリッジ」、「サラウンドプロセッシング・モジュール」、「HDMI入力モジュール(4入力/1出力)」など7つのモジュールを用意する。

モジュールの追加・交換ができる内部も公開

真空管アンプを手がけるドイツブランド OCTAVEは、300B真空管を採用したモノラル・パワーアンプ「JUBILEE 300B」を発表。搭載する真空管は300B×3、ECC 82×1、EF 800×1。出力は15〜30Wの間で選択可能となる。

「JUBILEE 300B」

OCTAVEのブース

先進的なハイエンドDACで知られるMSB Technologyは、今回のイベントの直近で発表したモノラル・パワーアンプ「M500」のデモを行った。フルバランス構成を採っており、出力は定格500W。静電容量は1,000,000μFを誇るとする。

MSB Technologyのブース

McIntosh(マッキントッシュ)は、同社の70周年を記念する真空管プリアンプ「C70」と真空管パワーアンプ「MC2152」を披露。C70の真空管は12AX7A×5、12AT7×1という構成で、MM/MC対応のフォノ入力も内蔵。MC2152の真空管はKT88×8、12AX7A×4、12AT7×4という構成で、出力は150W×2。カーボンファイバー製のサイドパネルを採用したルックスも特徴的だ。

「C70」

「MC2152」

CH Precisionは10周年記念モデルとなる「10シリーズ」を発表。ブースではデュアルモノラル・プリアンプ「L10」、ステレオ・パワーアンプ「M10」が披露された。L10はメインユニットと電源ユニットの2筐体構成で、同社のプリアンプ「L1」の機能性を継承しつつ、回路上の信号経路を見直してさらなる低ノイズ化を図った。M10は同社の「M1.1」と同様にステレオ再生だけでなく、2台用いてのブリッジ接続やバイアンプ接続に対応。スレテオ再生時の出力は300W/ch(8Ω)。この秋の東京インターナショナルオーディオショウで本格的に披露する見込みだという。

「M10」

「L10」

スピーカーブランド Magicoは、同社のラインナップ中で最も求め安い価格を設定している「Aシリーズ」の新製品として、ブックシェルフ型スピーカー「A1」を披露した。

「A1」

先日、日本への初導入が発表されたカナダのスピーカーブランド Paradigmは、フラグシップ “PERSONAシリーズ” のフロア型最上位「Persona 7F」をデモ。キャビネットの色だけでなく、フロントバッフルやスピーカーコーンの色まで任意の組合せを選べるカスタムメイド・システムもアピールしていた。

「Persona 7F」をデモ

カスタムメイド・システムもアピール

エストニアのスピーカーブランド ESTELON(エステロン)は、フラグシップラインの新スピーカー「Forza」を出展した。高さは約170cmで、同じくフラグシップラインの「EXTREME」よりも一回り小さいサイズとなる。

ESTELON

ユニット構成は250mmウーファー×2、190mmミッドウーファー×1、168mmミッドレンジ×1、25mmトゥイーター×1。ユニットはいずれもaccuton社のもので、トゥイーターはダイアモンド振動板、ミッドレンジはセラミック振動板、ウーファーはアルミニウム・サンドイッチ・コーンとなる。

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