「EX-A300を超える音を目指した」
<OTOTEN>ビクターが“ウッドコーンオーディオ”を参考展示。空間表現に自信「すごいことになっている」
国内最大級のオーディオ&ホームシアターイベント「OTOTEN 2022」が、本日6月11日と12日に渡り、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されている。本稿では、JVCケンウッドのブースで参考出品されたVictor(ビクター)のウッドコーンオーディオシステムを中心に、同社ブースをレポートしていく。
同社では展示ルームを2つにわけ、一方はウッドコーンオーディオシステム、もう一方では完全ワイヤレスイヤホンや頭外定位音場処理技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を搭載したワイヤレスシアターシステム「XP-EXT1」の体験デモを展開している。
両ルームともに、入れ代わり立ち代わり来場者が訪れていたが、やはり注目は参考出品のウッドコーンオーディオシステムだ。コンポシステムのうち、まずスピーカーについては「EX-A300」をベースに開発されている。
2012年2月に当時のフラグシップモデルの後継として発売されたシステムであり、その時点ではスピーカーにネットワークを入れることが難しいという理由から、バイワイヤリングを採用していたという。今回はネットワークを入れてEX-A300を超える音を目指した、と担当者は語る。
「スピーカーの存在をいかに消すか」に苦心しているという音作りに関して、担当者は特に空間表現が「すごいことになっている」と自信をみせる。ステレオ再生でありながら、サラウンドのような空間を生み出すことができること、そして空間表現を高めるには解像度をあげる必要があり、弱音の再現性も豊かだと強調する。
レシーバーは「EX-HR10000」がベースになっており、主に振動対策を施した。こちらはCDの持つ情報を最大限に引き出すことを目標に開発が進められているとのことだ。再生可能なフォーマットについてはこれから調整が進められていくそうだが、K2 TechnologyやBluetooth対応などのスペックは踏襲すると予想される。
両モデルの発売時期や価格はまだ未定だが、セット販売が基本となり、単独売りについては可能性があるというまでに留まる。ビクタースタジオでスピーカーとレシーバーのセットで音の確認が行われているため、組み合わせてこそ音の真価が発揮されると同社は説明する。
なお、現時点ではEX-A300やEX-HR10000のパーツを利用したものが参考出品されており、ここから最終的なチューニングが行われていくことになる。実際、スピーカーには口径14.5cmウッドコーンウーファーが用いられているが、これは経年経過により色が濃く変色しており、製品版ではもう少し明るい色合いになるはず、とのことだった。
もう一方の部屋では、EXOFIELDによるヘッドホンでのシアター体験デモを実施。EXOFIELDはヘッドホンでもスピーカーで聴いているかのような頭外定位を実現する独自技術で、ブースでは説明員の指示によって個人特性を来場者が測定し、ドルビーアトモスコンテンツでその効果を実感できるものとなっていた。なお体験は1回3名までが案内され、落ち着いた環境で視聴できるように配慮されている。
完全ワイヤレスイヤホンは耳を塞がない独自形状の「HA-NP35T」を中心に展示が行われている。耳を塞がないことを特徴とする、いわゆる “ながら聴き” イヤホンがその数を増やしているが、本機はそのどれともまた違った装着感を持っている。耳の上から引っ掛けるようなかたちで装着し、イヤホン部は耳穴の少し上のあたりに位置するというもので、実際に着けてみると、耳穴に差し込むイヤホンのようなフィット感がなく、果たして装着方法が正しいのかと最初は不安が大きかったが、慣れるとイヤホンの存在がまったく負担にならないことがわかった。
スピーカーの開口部の形状や向きは、音漏れに配慮しながらサウンドがしっかり聴こえるよう調整されており、大口径ドライバーの搭載やダクトを加えることで、どうしても不足しがちな低音をフォロー。低域から高域までを体感できるような設計がなされていると同社はアピールする。
なお、ウッドコーンオーディオとEXOFIELDのデモは、ともに先着順/人数限定での時間指定制となっている。受付はブース前で行われており、整理券が配布されるので、体験希望の方は、早めに足を運ぶのをオススメしたい。
同社では展示ルームを2つにわけ、一方はウッドコーンオーディオシステム、もう一方では完全ワイヤレスイヤホンや頭外定位音場処理技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を搭載したワイヤレスシアターシステム「XP-EXT1」の体験デモを展開している。
両ルームともに、入れ代わり立ち代わり来場者が訪れていたが、やはり注目は参考出品のウッドコーンオーディオシステムだ。コンポシステムのうち、まずスピーカーについては「EX-A300」をベースに開発されている。
2012年2月に当時のフラグシップモデルの後継として発売されたシステムであり、その時点ではスピーカーにネットワークを入れることが難しいという理由から、バイワイヤリングを採用していたという。今回はネットワークを入れてEX-A300を超える音を目指した、と担当者は語る。
「スピーカーの存在をいかに消すか」に苦心しているという音作りに関して、担当者は特に空間表現が「すごいことになっている」と自信をみせる。ステレオ再生でありながら、サラウンドのような空間を生み出すことができること、そして空間表現を高めるには解像度をあげる必要があり、弱音の再現性も豊かだと強調する。
レシーバーは「EX-HR10000」がベースになっており、主に振動対策を施した。こちらはCDの持つ情報を最大限に引き出すことを目標に開発が進められているとのことだ。再生可能なフォーマットについてはこれから調整が進められていくそうだが、K2 TechnologyやBluetooth対応などのスペックは踏襲すると予想される。
両モデルの発売時期や価格はまだ未定だが、セット販売が基本となり、単独売りについては可能性があるというまでに留まる。ビクタースタジオでスピーカーとレシーバーのセットで音の確認が行われているため、組み合わせてこそ音の真価が発揮されると同社は説明する。
なお、現時点ではEX-A300やEX-HR10000のパーツを利用したものが参考出品されており、ここから最終的なチューニングが行われていくことになる。実際、スピーカーには口径14.5cmウッドコーンウーファーが用いられているが、これは経年経過により色が濃く変色しており、製品版ではもう少し明るい色合いになるはず、とのことだった。
もう一方の部屋では、EXOFIELDによるヘッドホンでのシアター体験デモを実施。EXOFIELDはヘッドホンでもスピーカーで聴いているかのような頭外定位を実現する独自技術で、ブースでは説明員の指示によって個人特性を来場者が測定し、ドルビーアトモスコンテンツでその効果を実感できるものとなっていた。なお体験は1回3名までが案内され、落ち着いた環境で視聴できるように配慮されている。
完全ワイヤレスイヤホンは耳を塞がない独自形状の「HA-NP35T」を中心に展示が行われている。耳を塞がないことを特徴とする、いわゆる “ながら聴き” イヤホンがその数を増やしているが、本機はそのどれともまた違った装着感を持っている。耳の上から引っ掛けるようなかたちで装着し、イヤホン部は耳穴の少し上のあたりに位置するというもので、実際に着けてみると、耳穴に差し込むイヤホンのようなフィット感がなく、果たして装着方法が正しいのかと最初は不安が大きかったが、慣れるとイヤホンの存在がまったく負担にならないことがわかった。
スピーカーの開口部の形状や向きは、音漏れに配慮しながらサウンドがしっかり聴こえるよう調整されており、大口径ドライバーの搭載やダクトを加えることで、どうしても不足しがちな低音をフォロー。低域から高域までを体感できるような設計がなされていると同社はアピールする。
なお、ウッドコーンオーディオとEXOFIELDのデモは、ともに先着順/人数限定での時間指定制となっている。受付はブース前で行われており、整理券が配布されるので、体験希望の方は、早めに足を運ぶのをオススメしたい。
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