ターンテーブルシートやスタビライザーなど

ワンロード、新オーディオアクセサリーブランド「Serenity」始動。振動抑制に優れるマグネシウム素材の全3製品を展開

公開日 2022/07/01 17:56 編集部:伴 修二郎
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1953年から金型製造業を営む(株)ワンロードは、マグネシウム素材を採用したオーディオアクセサリー品を展開する新ブランド「Serenity」を始動。第1弾製品として、ターンテーブルシートやスタビライザーなど全3製品を同社ホームページにて7月4日より発売する。ラインナップの詳細と価格は以下の通り(表記いずれも税込)。

新オーディオアクセサリーブランド「Serenity」始動

・ターンテーブルシート「SRT-1」 73,150円
・スタビライザー「SRS-1」 24,200円
・カートリッジスペーサー「SRP-1」 6,050円

“ものづくりの技術の集積地”として名高い新潟県三条市に拠点を構える同社が、新たに立ち上げたオーディオアクセサリーブランド「Serenity」。製品素材として振動吸収性に優れたマグネシウムを使用することで、振動音を極限まで抑制するアクセサリー製品を展開する。第1弾製品として発表したのは、ターンテーブルシート、スタビライザー、カートリッジスペーサーの全3種。

同ブランド設立は、代表の井上正栄氏がオーディオアクセサリーに興味を抱いたことがきっかけ。着目したのはハイエンドのアナログプレーヤーの多くが膨大なコストを振動対策に費やしていることだ。「不要振動を極限まで抑制するアクセサリー製品を開発することで、より純粋に音楽を楽しんでほしいと思った」とブランド設立の経緯を振り返る。

製品素材に使用するマグネシウムは、軽量かつ振動吸収性に優れてはいるものの、粉塵から発火がしやすく加工が難しいとされていた。しかし、長年培ってきた独自の技術・加工ノウハウにより成形に成功した。自社で賄いきれない工程は協力工場に依頼。高い技術力を持つ会社が点在する、まさに燕三条の総合力を結集させたブランドと言える。

「SRT-1」は、マグネシウムと制振シートによる三層構造を採用したターンテーブルシート。振動吸収性に優れるマグネシウムで制振シートを挟み込むことにより、マグネシウムの固有振動さえも吸収する。ターンテーブルシート自体の固有音をなくすと共に、広範囲な周波数帯の振動を抑制することで、プレーヤーからの不要振動を極限まで排除するとアピールする。

「SRT-1」

外形寸法はΦ300×6Hmm、質量は678g。

「SRS-1」は、軽量なマグネシウムを使用することで質量を200gまで抑えたスタビライザー。ターンテーブルシートと合わせても計878gの軽量設計を実現することで、共振を防いでプレーヤー軸受けの負担を軽減し、より本来の音に近づけられると説明する。

「SRS-1」

外形寸法はΦ78×25Hmm、質量は200g。

「SRP-1」は、無塗装のマグネシウムを使用したカートリッジスペーサー。シェルとカートリッジスペーサーを重ねて固有振動を打ち消し合うことで、アームからの不要振動やカートリッジの共振を抑制するとしている。質量1.33gの軽量設計で、トーンアームへの影響を最小限に抑える。

「SRP-1」

なお、記事執筆現在、同社では新ブランド「Serenity」製品を取り扱う販売代理店、およびレコード試聴が可能な店舗を募集している。最大2週間の無料レンタルも可能で、同社ホームページのコンタクトから問い合わせが可能となっている。また、現在三条市のふるさと納税返礼品としても申請中だ。

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