テストカットの現場に潜入

川上さとみトリオのダイレクト・カッティング、本日9月13日19時半からYouTubeにて生配信

公開日 2023/09/13 19:28 季刊・アナログ編集部・野間美紀子
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本日19時半より、ポニーキャニオンは、川上さとみトリオのジャズ演奏のダイレクトカッティングと、そのYouTube生配信を実施する。そのテストカットの現場を見学することができた。

ダイレクトカッティングに臨む川上さとみ

ダイレクトカッティングが行われるのはキング関口台スタジオ。録音エンジニアは高田英男、カッティングエンジニアは日本コロムビアの田林正弘がそれぞれ担当する。

キング関口台スタジオにて

録音に臨むのは、巨匠ハンク・ジョーンズに絶賛され、その実力が世界的に高く評価されているピアニスト・川上さとみ、ベーシスト・ブレント・ナッシー、ドラマー・田鹿雅裕のジャズ・トリオである。

スタジオでは、朝からリハーサル、3つの楽器の収録音のバランスの調整、配信のためのテスト撮影などで慌ただしく準備を進めていた。特に、演奏者の装着するヘッドフォンから聴こえる音量バランスは、一発勝負の演奏に大変重要なので、念入りな調整が行われた。

ダイレクトカッティングは2chステレオ録音を行いながら、同時にレコード用のラッカー盤にカッティングをするという一発録りだ。今回は、こうしたダイレクトカッティングの集中力に満ちた瞬間を、LP収録するのみならず、「ライヴ配信」という形で、リアルタイムでも公開する。

モニタールーム

レコーディングエンジニアは高田英男

19時半の生配信を前に、17時ごろ、テストカットが行われた。川上のピアノのタッチは、強く弾くところは非常に強く弾くため、ダイナミックレンジが非常に広い。カッティングエンジニアはその最大音圧の部分を破綻なく収録しながら、全体の音圧を高く確保したいため、そのギリギリのバランスを見つけてカットしていた。

カッティングエンジニアは日本コロムビアの田林正弘

生配信は19時半より下記URLにて行われる。登録など必要なく、どなたでもアクセスして観ることができる YouTube配信なので、ぜひ、緊張感に満ちた演奏を堪能していただきたい。



配信は9月18日23:59までアーカイブで視聴が可能。なおレコードの発売は、2024年1月を予定している。

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