「聞こえに関する新たな可能性を提示」

2023年度「音の匠」は軟骨伝導の発見者・細井裕司氏

公開日 2023/11/17 10:00 編集部:松永達矢
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
一般社団法人日本オーディオ協会は、2023年度の「音の匠」として、奈良県立医科大学学長の細井裕司氏を顕彰することを発表した。

細井裕司氏

日本オーディオ協会では、1877年12月6日にトーマス・エジソンが錫箔円筒式蓄音機を完成させ、音を記録・再生する技術が発明されたことから、同日をオーディオの誕生日として「音の日」と定め、音を通じて文化創造や社会貢献をされた方々を「音の匠」として顕彰している。

本年選出されたのは、奈良県立医科大学 理事長・学長の細井裕司氏。通常の聞こえである気導、頭蓋骨からの聞こえである骨伝導に続く第3の聞こえとなる軟骨伝導を発見し、聞こえに関する新たな可能性を示された。

細井氏への顕彰式は前記した通り12月6日の音の日に行われる。同協会が発表した選考理由の全文は下記の通り。

■選考理由
気導(通常の聞こえ)、骨伝導(頭蓋骨からの聞こえ)に続く第3の聞こえとして、軟骨伝導(耳孔内に音を生む聞こえ)を発見され、聞こえに関する新たな可能性を示された。また学会への発表等に留まらず、音響機器への実用化にも注力され、人の役に立ちたいという信念を持ち続け活動を続けられており、今後の展開が大いに期待される。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク