鳴神を活用したハイエンドシステムも展示

<香港ショウ>オーディオテクニカ、開放型ヘッドホンのエントリー機「ATH-ADX3000」海外発表

公開日 2024/08/11 09:29 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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オーディオテクニカは、エントリークラスとなる開放型ヘッドホン「ATH-ADX3000」を香港オーディオショウにて先行発表した。

オーディオテクニカの開放型ヘッドホン「ATH-ADX3000」が初お目見え

製品コンセプトは、同社のトップモデルである「ATH-ADX5000」の設計思想を引き継ぎつつ、よりお求めやすい価格、オープン型ならではの魅力をしっかり伝えていきたいという思いで開発されたものという。

香港は日本と同じように狭い国土で人口密度も高いため、ヘッドホンへの需要も高いという。弩級のフラグシップヘッドホンアンプ「鳴神」も、昨年の香港ショウにて発表されたもの。オーディオテクニカとしてもヘッドホンでレコード再生を楽しむ、というスタイルをさらに提案していきたいと考えているという。

開放型の魅力をしっかり伝えるために、クローズドな部屋を用意し、音質をしっかり確認してもらえるよう準備。早速聴かせてもらったが、非常に軽やかで伸びやかなサウンドで、開放型ならではの抜けの良さと明快なサウンドが印象的。また低域の軽やかだが安定感のあるサウンドも魅力的で、結束バンドのベースの刻みもしっかり引き出してくれるので、バンドサウンドもぐっと楽しみが深まる。

ヘッドホンアンプ「AT-HA5050H」と組み合わせて試聴

今後はCanJam、そして秋のヘッドフォン祭などにも出展し徐々にグローバル展開をスタートさせていくという。価格は10万円台後半あたりで計画しているとのこと。

また、「鳴神」については贅沢にプリアンプとして使用し、スピーカーを駆動するデモンストレーションエリアも設けている。アコースティック・ソリッドのアナログプレーヤーに、最新のカートリッジ「AT-ART1000X」組み合わせたまさにハイエンドなシステムで、真空管の旨味をたっぷり引き出してくる。

「鳴神」はプリアンプとして使用する贅沢なシステムを展示

カートリッジは「AT-ART1000X」を組み合わせ

スタッフも「鳴神のプリアンプ部分はフラットに作ってありますので、どんなパワーアンプやスピーカーと組み合わせてもしっかりその魅力を感じていただけると思います」とアピールする。

鳴神に使われている「黒柿」の素材をめぐる動画も公開されており興味深い

他にも、先日発表されたばかりのお手頃アナログプレーヤー「AT-LP70X」なども展示。オーディオテクニカの総合力を見せる各種製品が用意されていた。

「AT-LP70X」(Bluetooth搭載モデル)なども展示

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