「音楽を聴く道具としての音づくり」を追求

エアータイト、五極管「EL-34」採用ステレオパワーアンプ「ATM-1 2024 edition」

公開日 2024/08/21 17:41 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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エアータイト(AIR TIGHT)は、五極管「EL-34」4本を終段に採用したステレオパワーアンプ「ATM-1 2024 edition」の受注を開始した。価格は1,386,000円(税込)。

AIR TIGHT 真空管ステレオパワーアンプ「ATM-1 2024edition」

エアータイトは、1986年に創業した真空管アンプを中心に開発する日本のオーディオブランド。同社のデビュー作はEL-34プッシュプル構成のパワーアンプ「ATM-1」で、2006年には「ATM-1s」を発売。そしてこの度発売する「ATM-1 2024 edition」は、創業モデルの名を継ぐEL-34搭載モデルで、「音楽を聴く道具としての音づくり」というエアータイトの理念を忠実に守りつつ、「いま求められるべきEL-34アンプ」として新たに再構築されたものとなる。

使用する真空管は、前段に「12AT7」を1基と「6CG7」を2基。後段にEL-34を4基という構成になっている。回路構成はEL-34の持ち味を生かすべくリークムラード型となっており、クオリティと出力のバランスからウルトラリニア接続を採用。35W×2の出力を実現する。

アウトプットトランスとチョークコイルはタムラ製で、固定バイアスとなっており、トップパネルでバイアス調整も可能。音声信号が通る素子については、リスニングテストを行い一品一品厳選して配置。プリント基板を使わずすべて手配線で仕上げている。

すべて手配線で作られるのも創業以来のこだわり

シャーシデザインは強度と音響的な合理性を兼ね備えたモノコック構造。フロントは肉厚のアルミパネルで、底板は鋼板の光沢銅メッキ製を採用。表側にネジ頭が露出しない点もデザイン上のこだわりとなっている。

入力端子はRCA1系統のみ。特注でXLR(アンバランス、2番HOT)への変更も可能。スピーカーへの出力端子は4Ωと8Ωを標準搭載するが、こちらも16Ωへの変更も可能となっている。

「ATM-1 2024edition」の背面端子。標準は4Ωと8Ωのスピーカー出力端子を搭載する

サイズは365W×225H×305Dmm、質量は21.5kg。周波数特性は20Hz - 30kHz、入力インピーダンスは100kΩ。入力感度は700mV、ダンピングファクターは6.7(1kHz/1W)となっている。

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