宇都宮市の道の駅ろまんちっく村にて開催
【カーオーディオレポート】BLAMの10周年記念モデルも先行お披露目。トライムサウンドミーティングは大盛況
カーオーディオの輸入商社であるトライム(株)が主催するカーオーディオイベント「トライムサウンドミーティング」が、10月13日(日)に宇都宮市の道の駅ろまんちっく村の第3駐車場にて開催された。BLAMの社長、ギー・ボンネビル氏も来日したこのイベントをレポートしよう。
午前中から好天に恵まれ、気持ち良い秋風が吹く中で開催されたミーティング。北関東を中心に東北、中部、北陸のユーザーが集結し、朝から熱心にカーオーディオ談義に花を咲かせていた。
今回のイベントは、評論家が音をジャッジする「チャレンジクラス」(審査員は飯田有抄さん)と、16台の車がトーナメント形式で戦う「サウンドトーナメントクラス」(審査員は栗原祥光さん)を用意。さらにメーカースタッフが審査するトライム、サエク、光城精工、フェリースソニードコース。BLAM社長のギー氏にジャッジをもらえるBLAMコースなど多彩に用意されている。
トライム取り扱い製品を装着していなくても参加できるという懐の広さも素晴らしい。といっても、トライムは輸入商社としてBLAM、audisonの2社の製品を販売しているが、国内卸としてサエク、スープラのケーブルや光城精工の仮想アース、M&Mデザインのケーブルなども扱っているので、カーオーディオシステムのどこかでお世話になっている人も多いはず。
メーカーやショップデモカーも含め、いくつか気になった車をレポートしよう。
トライムのデモカー、ブルーのBMW「320i M Sport」では、アンプからスピーカーまでフルaudisonシステムで構成。細部のニュアンスを丁寧に拾っており、自然な繋がり感に品の良さを感じさせてくれる。それでいておっとりした感じでもなく、アイナ・ジ・エンド「Love Sick」の素早いパッセージにもしっかり追従する。マイケル・ジャクソンの低域の切れ味もグッド。クールな織り目正しさも感じられ、同一ブランドで仕上げるトータルコントロールのうまさも感じさせてくれた。
東京・武蔵村山市のアインジールは、BLAMの2ウェイスピーカーを活用したスズキのデモカーを作成。ヘッドユニットは純正を活用、ダッシュボード下で完結するシンプルなシステムで、カーオーディオのエントリー層の開拓に力を入れる。配線を短くする代わりに、オーディオテクニカの高品質なRexatケーブルを導入し、ピュアな音楽伝送を実現していることも大きなポイント。シンプルなシステムだからこそBLAMユニットの素性の良さ、解像度の高さがよくわかって新鮮に楽しめる。
近年腕をあげる岩手県のカーオーディオショップ、ラヴィットから参戦の金野さん。車は2年ほど乗っているトヨタのハイラックス。「昔から車をいじるのが好きだったのですが、年齢を重ねてきて外側をいじるより内側で何かやりたい、と考えた時に、カーオーディオに出会ったんです」。ラヴィットの佐々木裕太さんにDSPの使い方も教わりながら自分でもセッティングを追い込んでいるそうで、「いまはカーオーディオが楽しくて仕方ありません!」と笑顔を見せる。サマラ・ジョイの「ソーシャルコール」の低域の分離感はなかなかのもので、自分の手で音を作り上げていけるのもカーオーディオのならではの楽しさだ。
岩手県サウンドフリークスから参戦の佐藤 遥さん。真っ赤なBMWでコンテストに挑む。スピーカーはステックスのウーファーにスキャンスピークのベリリウム・トゥイーターを組み合わせ。フリークスの店主、佐藤清人さんが作ったデモカーの音を聴いてカーオーディオに目覚めたそうで、「音楽っていいなぁ!」と自然に思えるサウンドを目指して音質を作りこんでいるという。課題曲ではないが、宇多田ヒカルの「花束を君に」が大好きなのでそれを聴いてほしいということで試聴。吐息のニュアンスや広がり感も極上で、作り手の思いもまっすぐ伝わってくる。アイナ・ジ・エンドの声の質感も見事で、これはなかなか女性ボーカルに魅力あり。
イーダオンキョウの飯田友章さんは、大手量販店で長年勤めたあと、9月に杉並区で新しくお店を立ち上げたばかり。7年近く乗り続けているフォルクスワーゲン・クロストゥーランに、Multixシリーズを中心に4ウェイのBLAMのスピーカーを組み込んでいる。DSP&アンプはHELIXの「M-FOUR」を活用しており、それぞれのユニットの自然なつながり感が好印象。TMネットワーク「CAROL」の声の伸びやかさも素晴らしい。「東京にはカーオーディオショップが少ないので、積極的にお店からも情報発信をしていきたいです!」と気合たっぷり。
また、独自の車用コーティングアイテム「エクセルコート」を販売するクリーンエクセルもイベントに初参加。車に吹き付けて、タオルで拭き取るだけという手軽な手入れが可能で、水なしで綺麗にできることもあり会場でも実演販売も行なっていた。代表の松岡さんは、「汚れもつきにくくなりますし、艶も長持ちするのでぜひみなさんに知っていただきたいです」と自信を見せる。
ギーさんからは、BLAMの10周年記念となるSignatureモデルの紹介も行われた。3種類のトゥイーターは、ソフトドーム、マグネシウムのメタルドーム、そしてハイルドライバー方式の3種類をリリース予定。お客さんの好みに合わせて使い分けて欲しいと考えているという。ウーファーユニットも、バスケットをさらに軽量化しつつ剛性を高め、取り付けやすさにも配慮した製品となっている。「優秀なエンジニアとデザイナーがBLAMの音作りを支えてくれています!」と今作のサウンドにも自信のほどを聞かせてくれた。来年のカーオーディオコンテストでも期待のモデルになりそうだ。
お楽しみのビンゴ大会に続いて表彰式。サウンドトーナメントクラスを担当した栗原さんは、「マイケル・ジャクソンの『Who is it』では、チョッパーベースの弦を弾く感触をどのように引き出しているか、という点を意識して採点しました」と採点の基準を明かす。またクラシック曲「椿姫」では、指揮者カルロス・クライバーによるオーケストラのドライブの力強さが高得点に繋がったとコメントする。
「チャレンジクラス」を担当した飯田有抄さんは、「非常にレベルの高いコンテストでした」と前置きしたのちに、サマラ・ジョイのふくよかなアルトの表現力、ウッドベースのクリアなピッチ感が勝敗を分けたと解説。クラシックでは楽器の質感表現も重要で、「工夫を重ねることでより良い音質が引きだすことができます」とカーオーディオならではの追い込みの楽しさを改めて強調する。
車、そしてオーディオの双方を愛する人たちが集結する「トライムサウンドミーティング」。表彰台の栄誉を勝ち取った人も、残念ながら涙を飲んだ参加者も、次なるオーディオの課題を見つけてそれぞれの愛車とともに帰路についていった。
午前中から好天に恵まれ、気持ち良い秋風が吹く中で開催されたミーティング。北関東を中心に東北、中部、北陸のユーザーが集結し、朝から熱心にカーオーディオ談義に花を咲かせていた。
今回のイベントは、評論家が音をジャッジする「チャレンジクラス」(審査員は飯田有抄さん)と、16台の車がトーナメント形式で戦う「サウンドトーナメントクラス」(審査員は栗原祥光さん)を用意。さらにメーカースタッフが審査するトライム、サエク、光城精工、フェリースソニードコース。BLAM社長のギー氏にジャッジをもらえるBLAMコースなど多彩に用意されている。
トライム取り扱い製品を装着していなくても参加できるという懐の広さも素晴らしい。といっても、トライムは輸入商社としてBLAM、audisonの2社の製品を販売しているが、国内卸としてサエク、スープラのケーブルや光城精工の仮想アース、M&Mデザインのケーブルなども扱っているので、カーオーディオシステムのどこかでお世話になっている人も多いはず。
メーカーやショップデモカーも含め、いくつか気になった車をレポートしよう。
トライムのデモカー、ブルーのBMW「320i M Sport」では、アンプからスピーカーまでフルaudisonシステムで構成。細部のニュアンスを丁寧に拾っており、自然な繋がり感に品の良さを感じさせてくれる。それでいておっとりした感じでもなく、アイナ・ジ・エンド「Love Sick」の素早いパッセージにもしっかり追従する。マイケル・ジャクソンの低域の切れ味もグッド。クールな織り目正しさも感じられ、同一ブランドで仕上げるトータルコントロールのうまさも感じさせてくれた。
東京・武蔵村山市のアインジールは、BLAMの2ウェイスピーカーを活用したスズキのデモカーを作成。ヘッドユニットは純正を活用、ダッシュボード下で完結するシンプルなシステムで、カーオーディオのエントリー層の開拓に力を入れる。配線を短くする代わりに、オーディオテクニカの高品質なRexatケーブルを導入し、ピュアな音楽伝送を実現していることも大きなポイント。シンプルなシステムだからこそBLAMユニットの素性の良さ、解像度の高さがよくわかって新鮮に楽しめる。
近年腕をあげる岩手県のカーオーディオショップ、ラヴィットから参戦の金野さん。車は2年ほど乗っているトヨタのハイラックス。「昔から車をいじるのが好きだったのですが、年齢を重ねてきて外側をいじるより内側で何かやりたい、と考えた時に、カーオーディオに出会ったんです」。ラヴィットの佐々木裕太さんにDSPの使い方も教わりながら自分でもセッティングを追い込んでいるそうで、「いまはカーオーディオが楽しくて仕方ありません!」と笑顔を見せる。サマラ・ジョイの「ソーシャルコール」の低域の分離感はなかなかのもので、自分の手で音を作り上げていけるのもカーオーディオのならではの楽しさだ。
岩手県サウンドフリークスから参戦の佐藤 遥さん。真っ赤なBMWでコンテストに挑む。スピーカーはステックスのウーファーにスキャンスピークのベリリウム・トゥイーターを組み合わせ。フリークスの店主、佐藤清人さんが作ったデモカーの音を聴いてカーオーディオに目覚めたそうで、「音楽っていいなぁ!」と自然に思えるサウンドを目指して音質を作りこんでいるという。課題曲ではないが、宇多田ヒカルの「花束を君に」が大好きなのでそれを聴いてほしいということで試聴。吐息のニュアンスや広がり感も極上で、作り手の思いもまっすぐ伝わってくる。アイナ・ジ・エンドの声の質感も見事で、これはなかなか女性ボーカルに魅力あり。
イーダオンキョウの飯田友章さんは、大手量販店で長年勤めたあと、9月に杉並区で新しくお店を立ち上げたばかり。7年近く乗り続けているフォルクスワーゲン・クロストゥーランに、Multixシリーズを中心に4ウェイのBLAMのスピーカーを組み込んでいる。DSP&アンプはHELIXの「M-FOUR」を活用しており、それぞれのユニットの自然なつながり感が好印象。TMネットワーク「CAROL」の声の伸びやかさも素晴らしい。「東京にはカーオーディオショップが少ないので、積極的にお店からも情報発信をしていきたいです!」と気合たっぷり。
また、独自の車用コーティングアイテム「エクセルコート」を販売するクリーンエクセルもイベントに初参加。車に吹き付けて、タオルで拭き取るだけという手軽な手入れが可能で、水なしで綺麗にできることもあり会場でも実演販売も行なっていた。代表の松岡さんは、「汚れもつきにくくなりますし、艶も長持ちするのでぜひみなさんに知っていただきたいです」と自信を見せる。
ギーさんからは、BLAMの10周年記念となるSignatureモデルの紹介も行われた。3種類のトゥイーターは、ソフトドーム、マグネシウムのメタルドーム、そしてハイルドライバー方式の3種類をリリース予定。お客さんの好みに合わせて使い分けて欲しいと考えているという。ウーファーユニットも、バスケットをさらに軽量化しつつ剛性を高め、取り付けやすさにも配慮した製品となっている。「優秀なエンジニアとデザイナーがBLAMの音作りを支えてくれています!」と今作のサウンドにも自信のほどを聞かせてくれた。来年のカーオーディオコンテストでも期待のモデルになりそうだ。
お楽しみのビンゴ大会に続いて表彰式。サウンドトーナメントクラスを担当した栗原さんは、「マイケル・ジャクソンの『Who is it』では、チョッパーベースの弦を弾く感触をどのように引き出しているか、という点を意識して採点しました」と採点の基準を明かす。またクラシック曲「椿姫」では、指揮者カルロス・クライバーによるオーケストラのドライブの力強さが高得点に繋がったとコメントする。
「チャレンジクラス」を担当した飯田有抄さんは、「非常にレベルの高いコンテストでした」と前置きしたのちに、サマラ・ジョイのふくよかなアルトの表現力、ウッドベースのクリアなピッチ感が勝敗を分けたと解説。クラシックでは楽器の質感表現も重要で、「工夫を重ねることでより良い音質が引きだすことができます」とカーオーディオならではの追い込みの楽しさを改めて強調する。
車、そしてオーディオの双方を愛する人たちが集結する「トライムサウンドミーティング」。表彰台の栄誉を勝ち取った人も、残念ながら涙を飲んだ参加者も、次なるオーディオの課題を見つけてそれぞれの愛車とともに帰路についていった。
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