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世界初、32/37型ハイビジョン・プラズマディスプレイパネル

公開日 2000/08/31 15:40
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左から42、37、32型
●プラズマディスプレイの開発・製造・販売会社である富士通日立プラズマディスプレイ鰍ヘ世界で初めて、独自駆動回路ALIS方式(Alternate Lighting of Surfaces Method) を用いた、32型と37型のハイビジョン・プラズマディスプレイパネル(以下ハイビジョンPDP)の開発に成功。ハイビジョンPDPのラインナップとして、従来から販売している42型に加え、新製品32型・37型と3機種を取り揃え、家庭用テレビ開発へと進めていく。

PDPは、薄型・軽量・大画面・広視野角などの特長があり、昨年約10万台、今年25万台と業務用モニターを中心に市場が急速に拡大している。PDPの市場は、今後、今年12月に開始するデジタル放送やDVDの普及により、業務用に加え、家庭用テレビとして急速に拡大。平成15年には、テレビ用140万台、業務用90万台、合計230万台の需要が見込まれている。

現在、家庭用大画面テレビの主流は25型から36型であるが、ブラウン管テレビの場合、画面サイズに比例して奥行きが長く、重量も重くなり、限られた空間でのインテリア的自由度が少ない。一方PDPは、薄型・軽量なため、室内での移動を容易に行えるメリットがある。今回開発したハイビジョンPDPは、一般家庭で扱いやすいサイズである32型(対角82cm)と37型(対角95cm)を採用し、PDPの一般家庭への普及を図っていくという。

また、今後デジタル放送が開始されると、動画像はもちろん、文字情報等の静止画像を鮮明に表示するために、高精細で高画質の表示デバイスが必要になってくる。従来のPDPでは、画面サイズを小さくするとセルの発光面積も小さくなり輝度の確保が困難であったが、ハイビジョンPDPは、当社独自駆動回路であるALIS方式を採用したことにより、高精細表示と高輝度の両方を実現。これにより、デジタル放送の開始で増加するハイビジョンの映像を、垂直方向の解像度1024本の高精細な画面で表示でき、家庭用大画面テレビの本命として大幅な伸びが期待される。

さらに、100%出資子会社「九州エフエイチピー株式会社」(宮崎県国富町)にて、現在業務用を中心に月1万台の生産を行っており、 今年初めより、同社敷地内に新工場を建設、このたび建屋が完成した。今後、生産設備導入を進め、来年1月より初期量産を行い、4月より順次出荷を開始する予定。新工場は月産3万台の能力を持ち、ハイビジョンPDPを中心に生産を行い、平成14年には月産6万台の能力に増強、伸びゆく家庭用PDP市場に対応していく(AVレビュー編集部)。

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