三菱がHDTVデジタル放送用高圧縮MPEG-2の共同研究開発
●財団法人NHKエンジニアリングサービス、株式会社KDD研究所、三菱電機株式会社の3社は、HDTVデジタル放送のために必要となる周波数帯域の大幅な削減を目的として、従来のMPEG−2に対して最大で2倍の圧縮効率をめざす高圧縮MPEG−2の共同開発に乗り出す。共同研究開発は郵政省の認可法人TAO(通信放送機構)による委託研究プロジェクトとして実施する。
本年末に開始されるBSディジタル放送では、1中継器で2チャンネルのHDTV(ハイビジョン)と音声・データ放送がサービスされる。現状では、HDTV1チャンネルあたりおよそ22Mbpsのビットレートが割り当てられます。本研究で行う高圧縮MPEG−2技術が確立されれば、BSデジタル放送での多チャンネルHDTV放送の実現やデータ放送の充実など、有限な電波資源をより有効に使用することが可能となる。また、地上デジタル放送などにも適用することが可能である。2倍の圧縮効率を目標とする高圧縮MPEG−2技術の研究開発ポイントは、従来にない高度な符号化前処理技術とこれに基づく高機能な適応符号化技術にある。膨大なHDTVテスト動画像に対する入念な画質評価実験を通じて符号化パラメータの最適化も追求する。将来は、エンコーダのLSI化も視野に入れ、フィールド実験を通して実用性の検証を行いたいと考えている。(ホームシアターファイル編集部)
本年末に開始されるBSディジタル放送では、1中継器で2チャンネルのHDTV(ハイビジョン)と音声・データ放送がサービスされる。現状では、HDTV1チャンネルあたりおよそ22Mbpsのビットレートが割り当てられます。本研究で行う高圧縮MPEG−2技術が確立されれば、BSデジタル放送での多チャンネルHDTV放送の実現やデータ放送の充実など、有限な電波資源をより有効に使用することが可能となる。また、地上デジタル放送などにも適用することが可能である。2倍の圧縮効率を目標とする高圧縮MPEG−2技術の研究開発ポイントは、従来にない高度な符号化前処理技術とこれに基づく高機能な適応符号化技術にある。膨大なHDTVテスト動画像に対する入念な画質評価実験を通じて符号化パラメータの最適化も追求する。将来は、エンコーダのLSI化も視野に入れ、フィールド実験を通して実用性の検証を行いたいと考えている。(ホームシアターファイル編集部)