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ブロードバンド・インターネット向けコンテンツ配信事業を本格展開

公開日 2000/12/27 18:56
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●ソニー株式会社、東京急行電鉄株式会社、関西電力株式会社、伊藤忠商事の4社はこの度、AII企画株式会社を事業会社に移行し、ブロードバンド・インターネット向けコンテンツ配信事業を本格展開していくことで基本合意致した。この合意を受け、AII企画は明日12月27日に、定款を変更の上、AII株式会社に社名を変更する。今後、段階的に増資を行い、2001年1月中には、資本金を30億円にする。

AII企画は、ブロードバンド・インターネットに対応したCDSP(コンテンツ・ディストリビューション・サービス・プロバイダ)を目指す企画会社として、今年4月に設立された。設立後、AII企画は全国各地のCATV網内に設置したサーバー群を核とする配信ネットワークを日本で初めて全国的規模で構築し、そのネットワーク上で行った実証実験期間中、AIIのホームページには100万(ページビュー)を超えるアクセスがあった。また、その間AIIの配信プラットフォームは障害による稼動停止もなく、クオリティの高いブロードバンド・コンテンツを安定して配信できることを実証。こうした成果を踏まえ、AIIは来年1月末から商用サービスを開始し、高速・常時接続性を活かしたコンテンツ及びアプリケーションサービスの多様化を図る。

具体的には、ニュース・天気予報等の動画、チャットなどのアプリケーションと組み合わせたスポーツのライブ中継、新作映画の試写会、電子書籍のダウンロード、ライブイベント、ネットカラオケ、生活情報、金融情報、学校・教育情報、オンラインゲームなどの配信を行う予定。また、ソニーグループの保有する映画、音楽等の配信についても、現在グループ各社と話し合いを進めている。また、配信できるCATV局も、2001年度中には100局100万世帯を目指す。

配信に必要なブロードバンド・インフラとして、現在最も普及しているのはケーブルインターネットであると思われるが、今後ADSL、また将来的にはFTTHの普及も予測される。AIIは、インフラを限定することなく、各ブロードバンド・インフラ事業者と連携を図りながら、ブロードバンド・インターネット向けコンテンツの配信事業を強化していく。4社の役割は以下のとおり。

ソニーはこれまで培ったネットワークビジネスにおけるノウハウ、技術力をAIIに提供する。東京急行は、子会社東急ケーブルテレビジョンによる関東地域を代表するCATV網を使ったインターネット接続サービスやブロードバンド・コンテンツの利用者ニーズの豊富な蓄積などの他、別途進めている日本デジタル配信とのシナジーをAIIに提供する。関西電力は、ケーブルインターネット接続事業、光ファイバーを用いた高速インターネット接続事業等幅広い情報通信事業のノウハウをAIIに提供する。伊藤忠は、旧タイタス・コミュニケーションズによるインターネット接続を含むCATV関連の様々なノウハウや衛星放送等のコンテンツ事業を通じた蓄積をAIIに提供する。

なお、1月中には、近畿日本鉄道株式会社、アイ・ティー・エックス株式会社、九州通信ネットワーク株式会社もAIIに出資する予定になっている。

<AII概要>
1.名称:AII(エー・アイ・アイ)株式会社
2.社名変更日:2000年12月27日
3.所在地:東京都品川区北品川
4.事業内容:CDSP(コンテンツ・ディストリビューション・サービス・プロバイダ)
5.資本金:30億円(1月末時点予定)
6.株主構成:(1月末時点予定)
ソニー株式会社 51.00%
東京急行電鉄株式会社 20.00%
関西電力株式会社 10.00%
伊藤忠商事株式会社 8.00%
近畿日本鉄道株式会社 3.00%
アイ・ティー・エックス株式会社 3.00%
トヨタ自動車株式会社 1.67%
九州通信ネットワーク株式会社 1.00%
その他 2.33%
7.代表取締役:代表取締役社長 堀籠 俊生 (ほりごめ すのぶ)
( ソニー株式会社 上席常務 )

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