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業界のキーパーソンによる21世紀特別対談「夢を語る」その4

公開日 2001/01/04 12:20
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●21世紀にオーディオ・ビジュアル、デジタルの世界はどうなるのか。業界のキーパーソンである、日本オーディオ協会副会長 ・ソニー相談役 鹿井信雄氏 と デジタルハリウッド学校長 杉山知之氏 が語る今世紀の未来像、その第四回目をお送りする。

●スパコンを体にひとつ身につけ、常に世界とつながる時代は目前

杉山 本当にここ何年も僕は学生にずっと言い続けているんですけれど、今にも、すぐにスーパーコンピューターを常に体に1個、身に付けているようになっちゃうよと。そのスパコンが、24時間365日、世界中のコンピューターとつながりっ放しみたいな状態が、普通の人に訪れる。そうしたらもう何でもできるよと言うんです。だから何をやるかを考えなきゃ駄目だよという話をします。

本当にコンピューターの処理能力というのは果てしないものになるよと。これまでの教育の中で想像できる範囲をもう超えているスピードだし、超えている情報量を扱えるんですよね。だからますます、こういうふうになるというベクトルを、ある程度示してあげなきゃいけない時期ではあるのかなと思うんです。
 
鹿井 ベクトルを決めてあげるというのは、その人の個性の向きというか、世の中に対する接し方なんです。その接し方を教えるシステムは、今はやはり哲学のようなものが必要になるんでしょうけれども、このところの教育が全くされていないというのが共通の問題ですよね。教育の問題は、それからもう1つ、私も小さな短大をやっていますけれど、本当にそういう問題は分かるし、特に最近、爆弾を作ってみて爆発させて、実際に人間を壊してみたいなどという感覚、そういうことをやりたくなってくるところの感覚が、果たして間違ったものではないのかきちっと、いわゆる社会の道徳みたいなものを身につけていくことが、非常に大事な問題ですよね。
 
杉山 12月1日からBSデジタルがスタートして、その先にはデジタル地上波、光ファイバーなどが登場することで、2005年あたりの風景はどうなっているでしょうか。ユーザーのライフスタイルそのものも激変しているでしょうし、技術的な規制も少なくなってくると予想されますか。
(以下続きは1月5日へ)(SENKA21編集部)

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