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□□□□□井上千岳のラスベガス-西海岸・珍道中!(2)□□□□□

公開日 2001/01/08 19:56
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広大なCES会場において唯一のオアシス「オーディオ・チェア」。いったい、この日の歩行は何万歩になっただろうか。
●そんな具合で、日本人から見れば国土の無駄遣いをしているとしか思えないような広大な敷地と空地が混在する砂漠の都市の一画に、CESの会場となっているコンベンション・センターその他の建物がある。

オーディオ・エキスポの規模を数倍ないし十数倍にしたものと思えばよく、その中にはコンピューター関連や電話・電卓からセキュリティまで含まれ、すべて見尽くそうとすれば会期のフルに費やしても難しいだろう。それに比例して人の数も半端ではない。もちろん関係者ばかりでなく一般のお客も多いのだ。この街は公共交通機関がほとんどないため、移動はタクシーに頼らざるを得ない。レストランが少ないため、お昼も座ることができない。万事がこんな調子で、昨日は終日立ったままだった。腰掛けるところがないのだ。

会場にはさまざまなブースが設けられているが、こんなわけで嫌でも目についたのがオーディオ・チェア(音を体で感じる仕組みのアレ)だ。この気持ちは誰しも同じと見えて、展示品のチェアに腰を降ろしてほっとしている姿が印象的であった。そればかりでなく、本物のマッサージ・サービスや足の裏をぐりぐり揉みほぐす装置もしっかり出ている始末。こういうものはスーパーの店頭だけでなく、どんな催しにも顔を出すらしい。そしてそれには洋の東西を問わないことも知れた。

オーディオ・チェアはともかく、今回の目的はわが国に知られていないメーカーを探すこと。これが並の数でないことはことはじきにわかったが、ここで細かく紹介している余裕はないので続編に回すことにする。

夜に入ってホテルに引き上げてから食事に出たところ、どこもここも満員で(この日は土曜日であった)軒並み断られる。行ったり来たりで小一時間も歩いた挙げ句やっと入ったイタリアン・レストランは親切で美味であったが、帰りの道のりも含めてこの日の歩行は何万歩になっただろうか。その後のことはまた明日記す。(続く/井上千岳 記)。

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