松下電器のBSデジタルテレビ他新製品についてのQ&A
記者の質問に答える松下電器AVC社戸田社長 |
●新製品について
Q.新製品のマスクピッチは。
A.松下のハイビジョンピッチを採用している。
Q.新製品ハードディスクの録画再生モードは。
A.デジタルハイビジョンの最高画質で2.5時間、アナログのロングプレイモードで25時間。
Q.録画内容に対するタイトルなどのデータはどうやってオペレートするのか
A.EPG録画では、データが自動蓄積される。外部にデジタル出力する場合の蓄積機能はない。
●その他
Q.BS関連商品の2000年末売上「36万2千台」の商品内訳は。
A.BSチューナー内蔵テレビが15万台、残りの台数はセット・トップ・ボックスである。今後の見通しとして、2001年ではテレビとセット・トップ・ボックスの比率は5:5に、2003年には2:1と逆転していくと予測される。
Q.ソニーの「エアボード」に対抗する商品の計画は。
A.先に発表した15インチの液晶テレビはエアボードに似た商品とも言える。が、家庭内の情報伝達機能などは搭載しておらず、それについては今後検討していく。
松下の今後のWeb展開は、放送と通信の融合を大きな狙いとしており、それをテレビの中で実現することを今後の検討課題としている。同時に、アウトドア対応のテレビについても同様の展開を考えていく。
Q.昨年末からBSデジタル関連商品は多くの受注残を抱えているとのことだが、現状は。
A.年明けに半導体生産率が上昇し、完成品生産にも全力をあげて取り組んでいる。1月末ごろには状況が解消されると思う。
Q.アナログテレビとデジタルテレビの普及比率はどうなっていくのか。また生産体制は。
A.2000年度はアナログ7に対してデジタル3。2001年度はアナログ5に対してデジタル5。2003年度にはアナログ4に対してデジタル6と移行すると見ている。生産については国際分業化を考えており、日本ではデジタルの生産が中心となる見込み。
Q.2003年地上波デジタル放送開始以後、デジタルテレビへの移行をどう告知していくのか。
A.アナログ放送、デジタル放送は10年間併存する。その間にスムーズな移行をすすめていく。
*************
今回の新製品は、松下電器が提唱する放送と通信、蓄積メディアの融合の実現にむけての第一歩と言えよう。特に上級機のハードディスク内蔵モデルは、録画しながらの再生が可能であるなど、これまでのAV製品の常識を超えるハードディスクならではの特徴が大きな付加価値となる。この「内蔵型」こそ融合製品を代表するものだが、今のところはまだ先取り感の強い商品ではあり、ハードディスク単体モデルとどちらが市場で伸びていくのかが注目されるところ。
尚発表会では、BSデジタルチューナー内蔵ハイビジョンテレビとして、50インチプラズマ、液晶モデルも紹介された。今後の詳細発表が待ち遠しい。(Phile-web編集部)