松下製BSデジタルチューナーの一部、特定条件下でD-VHSのHS再生可能になる不具合発生
BSデジタルハイビジョンチューナー TU-BHD100 |
不具合は、ソフトウェアダウンロードを完了した同社製(およびOEM)チューナーと、D-VHSビデオデッキとの組み合わせにより、デジタルハイビジョン放送のコピーワンス信号付加番組の再生が、特定条件下で可能になってしまうというもの。
コピーワンス信号は、主にWOWOW等のハイビジョン映画を放送しているBSデジタルハイビジョン番組において、コンテンツ供給者の権利を保護するため、不正コピーを防止する「一世代のみコピー可」の情報を付加して放送するものである。
このコピーワンス信号によって、デジタルハイビジョン放送をD-VHSビデオにHSモード(ハイビジョン・クオリティ)で録画したとき、BSデジタルチューナー経由ではハイビジョン再生できないという問題が起きていた(注1参照)。
もちろん、これは視聴者ならびにデジタルハイビジョンビデオユーザーには、たいへん不都合で、メーカーおよび放送局間での技術的解決の調整が日々、続けられている。今回のソフトウェアデータのダウンロード問題は、HS再生における技術的調整を行っている際に起きたようだ。もちろん完全な解決ではないため、2月中旬に再度ソフトウェアダウンロードが行われ、HS再生はできない状態に戻る。
また、現在のHSモード再生が可能な特定条件下とは、1本のD-VHSテープに、デジタルハイビジョンの「コピーフリー番組」と「コピーワンス番組」が切れ目なく連続して、HSモード録画されている場合に限り、「コピーワンス番組」が1080i出力されるというものである。
(注1)コピー制御信号「1世代録画可」付きのデジタルハイビジョン放送番組をD-VHSにHS録画した場合の再生制限の基本
■BSデジタルTUNER→i.Link録画→D-VHS→i.Link再生→BSデジタルTUNER→D端子出力→TV(1080i録画しても、480i再生になります)
■BSデジタル内蔵TV→i.Link録画→D-VHS→i.Link再生→BSデジタル内蔵TV(1080i再生できます)