H"(エッジ)対応ブルートゥースモデムの拡販で協力
ブルートゥースは、パソコンなどの情報機器と移動通信端末(携帯電話やPHS)、またプリンタなどの周辺機器をワイヤレスで、しかも高速で接続するための通信技術。世界中で1,800社以上の企業が参画しているグローバルな次世代無線通信規格で、通信機器や情報機器での導入が期待されている。オムロンは、シンガポールに本社をおくVivid Technology社(ヴィヴィッド・テクノロジー社、設立:1995年、社長:Steven Ho)と提携してブルートゥース搭載商品の開発を進めている。同社は、次世代のネットワーク技術として注目され、今後は様々な機器に搭載されて無線通信が可能となるブルートゥース技術採用のパソコン周辺機器を順次、市場に投入していく予定である。また、Vivid Technology社が保有しているブルートゥース技術を採用したワイヤレスの周辺機器を、OEM(相手先ブランドによる販売)にて他社にも供給していく。DDIポケットは、 H"の高速データ通信特性を活かしたサービスを提供している。昨今のインターネット普及や企業での生産性向上を狙ったモバイルコンピューティング導入を背景とした64kbpsデータ通信へのニーズ増加から、現在のデータ通信利用者は総契約数の10%を越え、特に企業利用は1年前の約2倍に至っている。そして、移動通信端末と情報機器を接続したポータブルな高速データ通信(モバイルコンピューティング)時代において、その利便性をさらに高めるためにブルートゥース技術への対応を積極的に進めている。
発売予定のブルートゥースモデムは、 H"に接続するアダプタと、パソコンのPCMCIAカードスロットに挿入するPCカードとのセットで、従来ケーブルを介して接続していたH"とパソコンの間を、ワイヤレスにできる。 たとえばH"を鞄やポケットに入れたままでも、快適にホームページ閲覧やメールの送受信が可能となり、64kbps高速通信の利便性がさらに向上。両社ではお互いの強みを活かして、H"対応ブルートゥースモデムの拡販とデータ通信利用者の拡大に協力して取り組み、市場をリードしていく。