NECが新型パーソナルロボットを開発
アニメや実写の物語で見たようなキャラクター。ただ、本当に人間とコミュニケートできる点が違う。 |
『PaPeRo』はPartner type Personal Robotの各単語の頭2文字をとったもの。
PaPeRoは、ボタンを押して操作することで指示した情報や機能を引き出すだけでなく、表情をもった“キーボードのない将来の家庭用コンピューター”として開発されている。
というのも、PaPeRoは約650種類もの言葉を認識し、約3000種類の言葉を話すことができ、人の顔も識別できるため、
1. メールやメッセージを読み上げたりなど、インターネットしてくれる(無線モデム内蔵)。
2. 画像録画を用いて家族間で伝言をやりとりできる。
3. なぞなぞ、だるまさんがころんだ、ダンス、目覚まし、テレビリモコン機能などができる。
というような多様なやりとりを行うことができるのである。
これらの機能は、両目に埋め込まれたカメラを用いた画像認識技術や、内蔵マイクを用いた音声認識技術、そして、モーターとモジュール化された制御回路によるメカトロニクス技術、インターネット通信機能やマルチメディア処理機能、動作や行動のプログラミングを容易にするソフトウエア技術、スタンドアロンでの動作を可能にする高集積技術などの開発により、実現した。
現段階での発売は考えられていないとのことだが、今後は、ホームネットワークやセキュリティシステム、高齢者の見守り、遠隔医療システムや障害者のケアシステムなどとの連携や、教育ツール機能の提供など、用途の広がりが期待されている。
21日にNEC本社で行われた発表会のデモでは、実際に話しかけるとそれに対応して返事をしたり、なにも話しかけない間は、ひとりでぶらぶらとお散歩したり、ぶつぶつ独り言をいったりと、かわいらしい挙動を見せてくれた。身長38cmで重さは5kg、腕はなく足は3輪の車輪状。音声・画像認識中は顔面がいろいろな様子に点灯するなど、常に「生きている」ような印象を受けた。(ホームシアターファイル編集部)