たったの4g直径32mmで500MB の「Data Play」いよいよ7月から量産開始
とにかく小さい。一枚500円程度なら大人買いしてもいいかも!? |
中でもポータブルオーディオプレーヤー、デジタルカメラがData Play対応機器の先陣を切って発売される可能性が高い。
日本データプレイ(株)によると、「米国ではユニバーサルやワーナーなど5大レベールのほとんどが、楽曲をData Playにプレスして発売する動きもあるようです」と、CDに代るメディアとしても期待されているのだという。
日本においても各レーベルと交渉中で、Data Playで楽曲が流通することはほぼ確実。音楽データのフォーマットはMP3などの圧縮フォーマットが採用される可能性が高く、現在3タイプほどの圧縮フォーマットに対応していく方向で選別が進んでおり、オーディオプレーヤーはその選別された3タイプのフォーマットのデータを確実に再生できるように商品化を進めていく計画だ。ちなみに、MP3の採用には、各レーベルとも難色を示しており、その理由として音質面と社会的イメージに問題があることをあげている。
記録済みの楽曲には、著作権保護技術コンテンツキーも用意され、楽曲にコンテンツキーを埋め込み再生できないようにロックをかける。再生するためには、専用のウェブサイトでロックを解除するためのキーを購入し、ダウンロードする必要がある。具体的な案としてはアルバムの1曲から2曲を無料で再生できるようにし、3曲目以降はキーが必要になるように設定する。これにより、ユーザーはアルバムの中で好きな曲だけを購入することができるようになる。
また、日本データプレイ(株)はデジタルカメラへの採用にも積極的に各メーカーへ働きかけており、「Data Playはライトワンスなので、現在のデジタルカメラに採用されているフラッシュメモリーのようにデータを消すことはできませんが、その分価格が圧倒的に低価格で大容量。64MBのフラッシュメモリーと比較して容量が約8倍なのに対し、価格が20分の1(Data Playが500円の場合)なのは魅力です」と意欲をみせている。ライトワンスでデータの書き換えができないことをユーザーがデメリットに感じる可能性もあるが、パソコンに接続してハードディスクなどからデータを移動したり、PC上で楽曲データを管理する手間を考えたら、メディア単体でデータの管理ができることは、逆にメリットになるとも考えられる。
なお、Data Playは米データプレイ社が開発したもので、日本におけるData PlayとData Playのドライブの販売は、東芝と米データプレイ社の合弁会社日本データプレイ(株)が行う。
Data Playは直径32mmで500MBの記録容量をもつ光ディスクメディア。DVD-R技術をベースにしたもので、データ転送速度は毎秒約1MB。ディスク一枚につきMPEG-4ムービーで約2時間、MP3データ(128kbps)で約8時間を記録できる。
画像データや音楽データ、テキストデータ、ゲームプログラムなど、さまざまな形式のファイルを複数記録できることも大きなセールスポイント。ポータブルオーディオプレーヤー、デジタルカメラ、携帯ゲーム、PDA、携帯電話などへの用途が期待されている。
ブランクタイプ、コンテンツ記録済みエリアと書き込みエリアが混在するタイプ、コンテンツ記録済みだけのタイプの3タイプがラインナップされる予定。
価格はブランクタイプで500円から1000円が考えられており、量産が軌道にのった時期を見計らって、500円以下の価格設定を考えたいとしている。ちなみに、日本データプレイ社の3年後の売上目標は300億円。(Senka21編集部)