松下電器、業界初「５０型ＢＳデジタルハイビジョンプラズマテレビ」を5月に発売

デジタルＴ（タウ）シリーズの最高機種として高画質映像を提供するTH-50PH3/S

●松下電器産業（株）は５０型のＢＳデジタルハイビジョンプラズマテレビを５月１０日より発売する。

ＰＤＰは大画面・薄型、画面中央から周辺に至るデジタル均一表示など、その特性から、２１世紀のデジタルネットワーク社会の映像産業を支える最も有力な表示デバイスの一つとして内外の注目を集めてきた。そして、ＢＳデジタル放送に続き、ＣＳ１１０°、ＣＡＴＶそして地上波と放送のデジタル化の加速度的な進展で、いよいよ、ＰＤＰの本領が、家庭内のリビングで発揮できる環境が整備されてきたといえる。
　
松下電器ではＰＤＰの世界市場を本年度５０万台、２００５年には４００万台強にまで伸びると予測しており、中でも、本年以降、家庭用ＰＤＰのウェイトが国内市場を中心に急速に拡大していくものと見ている。この度、同社は従来の４２型、３７型に加え、更に大画面の５０型をＢＳデジタルハイビジョンプラズマテレビとして商品化することにより、プラズマ市場を牽引すると共に、ＢＳデジタルテレビの普及を促進していく構えだ。

今回発売される新製品は、５０型ＰＤＰに業界で始めてＢＳデジタルチューナーを搭載しＢＳデジタル放送サービスにフル対応。テレビ放送、ラジオ放送はもちろん、データ放送におけるインタラクティブサービスやマルチビュー放送、マルチチャンネル放送、緊急警報放送、降雨対応放送など多種多彩なサービスを楽しむことができる。また７５０p放送も本来の高画質を５０型大画面で楽しむことができるもの。

また、本製品には松下電器独自開発のデジタルＴＶ用コアソフト「ＰｉＥ−ＯＳ　Ｖ２.０」や「ＭＣＰ２」を始めとするＢＳデジタル放送用システムＬＳＩを搭載。放送局から送信される情報を忠実に再現すると共に、デジタル放送受信機としての使い勝手のよさを追求することで、高い信頼性を実現している。

また、４２型で好評を得た「リアルブラック駆動方式」やＰＤＰの性能を飛躍的に向上させた「プラズマＡＩ（適応型輝度強調システム）」「非対称セル構造パネル」の２大技術も引き続き採用。３０００：１という画期的なハイコントラストと５０型では業界最高の高輝度（セット輝度３００cd/m2）を実現した。さらに０． ８１ｍｍＸ０．８１ｍｍのスクウェアタイプの画素により、画素数を業界最高の水平 １３６６Ｘ垂直７６８（プログレッシブ）＝１，０４９，０８８とし、ＢＳデジタル放送のハイビジョン高画質を余すところなく美しく高精細に再現。また、パソコンモニターとしても、ノートパソコンで主流のＸＧＡをリアル表示、更にＵＸＧＡまでの高精細パソコン信号にも対応する。加えて今回新たに、「フルデジタル画像処理回路」を搭載するなど、松下電器独自の映像技術力で、デジタルＴ（タウ）シリーズの最高機種として高画質映像を提供する。

そして、一本のケーブルで機器間の情報のコントロールを可能にする ｉ.ＬＩＮＫ端子（ＩＥＥＥ１３９４）２系統を業界で初めてプラズマテレビに装備。同社製デジタルハイビジョンビデオやＤＶＤホームシアターサウンドシステム、ハードディスクビデオレコーダーとの接続を実現、ハイビジョンプラズマテレビのＧＵＩ画面とリモコンで、接続機器の再生基本操作ができる。さらに、ＳＤメモリーカードにもプラズマテレビでは業界で初めて対応、ＳＤメモリーカードスロットを装備。静止画像と音声の再生が可能である。

本製品は、多彩な設置器具をオプションで準備。据え置きはもとより、壁掛けや天吊りなどお客様の設置スペースや用途に応じた多様な設置方法をより身近なものとしてくれる。同社は本製品をＢＳデジタルハイビジョンテレビのハイエンド商品として市場に提案。２１世紀における家庭内の「新映像空間の創造」を積極的に推奨していく。

プラズマディスプレイ市場がますます賑やかになってきた。昨日もソニーの42型プラズマワイドテレビが発表になったばかり。薄型・壁掛けテレビの覇権を握るのはどの製品となるか、注目したい。（Phile-web編集部）