NHK技研の研究発表会、今年の注目は「地上波デジタル」
(左)100円玉サイズのHDD、(右)フィルム状の映像表示素子 |
地上波デジタルの特徴はBSデジタルのようにおわん型のアンテナを必要としません。通常の地上波アンテナより小さいタイプのアンテナで、放送条件によっては液晶テレビなどについているロッドアンテナでも大丈夫とのこと。移動中継の状態で、アナログ波と比較する実験が見られました。アナログ波の受信状態が悪い状況でも、デジタル波は実に安定しています。アナログ波に比べて微細なデータからでも映像をつくり出せる点がメリットとのこと。これは現在マラソン中継などで実験的に行われているそうです。
その他、「100円玉サイズのハードディスク」と「ペーパーテレビ」(?)が印象的でした。前者は20GBを目指して開発中で、携帯電話やPDAなどに導入されていくとのこと。後者はポリマー素材を使用したもので、フィルム状の薄い膜に映像が表示されているものです。まだまだ大画面化は先の話ですが、丸めて運べる究極のテレビの形が見えてきたことになります。この研究発表会は20日(日)までなので、興味のある方は是非どうぞ(AVレビュー編集部)。