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「松下・日立 戦略的提携」記者会見の質疑応答のすべて (2)

公開日 2001/05/23 20:41
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●松下電器産業(株)と(株)日立製作所が、広範囲な事業提携締結に合意したことを発表した。以下は、ホテル・オークラで行われた記者会見での質疑応答のすべてである。(庄山)は、日立製作所の庄山社長、(中村)は松下電器産業の中村社長の略。つづいてQ6〜Q10までを掲載する。(Phile-web編集部)

Q6 パソコン分野における提携はあるのか?

(庄山) 今回は入っていません。
(中村) はい(そのとおりです)。

Q7  ECHONET規格には他社も入っていると思いますが、2社との関係は?

(庄山) 提携は2社で始めるが、ECHONETは複数社で話し合うということです。

Q8 今回の提携はどちらから、いつ、どうような形で持ちかけたのか? また提携ジャンルはどのように絞り込んだのか? 提携における2社間の事業部のマネージメントは煩雑にならないのか?

(中村) 昨年7月、両社で話し合いは始まりました。当初から提携ジャンルが3つだったわけではありません。両社の広範囲な協業ということで話し合いました。とりあえずは3ジャンルを進めていきますが、本日締結に至らなかった協業分野についても、引き続き話し合っていきます。
マネージメントに関してはそれぞれの責任者レベルでしっかりとやっていきます。

(庄山) いずれのメーカーもそうであると思いますが、製品化へのスピードアップと開発マンパワーをいかにセーブしていくかを、日立と松下が同時期に考えていました。そういったテーマでたまたま思想が一致したというわけです。
マネージメントに関してはそれぞれの分科会で責任者を決めてやっていく問題なので、心配していません。

Q9 「どちらから」という質問に対するお答えは?

(中村) ちょうど昨年、DVD-RAM製品において相互補完の協業を行いました。すなわち、日立さんがDVD-RAMムービー、松下がデッキ。その協業の土壌で自然と生まれた提携でありました。そのようにお考え下さい。

Q10 ICカードソリューションやホームネットワーク技術提携で、どちらがどんな技術を担うのか。

(櫛木/松下担当)  例えばICカードでは日立の強みである認証・決済システム部分、松下が得意とする家庭内端末部分の結びつきで、サービスができます。しかしながら、提携分野は公共・民生に限らず、広範囲に行います。まだ分担などは絞り込んではいません。

(庄山) 生産拠点などは、必要であれば、どこかに集まるものかもしれない。しかし生産効率のよいところで作るのが当然ではないでしょうか。

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