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日立、業界最高水準の書込速度を実現した「マルチメディアカード高速シリーズ」を製品化

公開日 2001/09/10 17:18
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「マルチメディアカード高速シリーズ」右上から反時計まわりに、128Mバイト:「HB28B128MM2」、64Mバイト:「HB28D064MM2」、16Mバイト:「HB28E016MM2」、 32Mバイト:「HB28D032MM2」
●日立製作所 半導体グループは、 このたび、デジタルカメラや携帯音楽プレーヤ等のフラッシュカード用途向けに、業界最高水準の書込速度を実現した「マルチメディアカード(注1)高速シリーズ」を製品化。64/32/16Mバイト品を2001年9月11日より、128Mバイト品を同年10月1日よりサンプル出荷する。
・ 128Mバイト:「HB28B128MM2」、書込速度2.0Mバイト/秒
・ 64Mバイト:「HB28D064MM2」、書込速度2.0Mバイト/秒
・ 32Mバイト:「HB28D032MM2」、書込速度1.0Mバイト/秒
・ 16Mバイト:「HB28E016MM2」、書込速度1.0Mバイト/秒
  *書込速度はプレーヤ側の処理時間を除いた、カード自体の書込速度

フラッシュ・マルチメディアカードは、現在市販されているフラッシュカードでは世界最小・最軽量のフラッシュカードで、使い勝手の良さからデジタルカメラや携帯電話、PDAや携帯音楽プレーヤ等に幅広く使用され、今後もさらなる需要の拡大が期待されている。日立では既に64/32/16Mバイトのマルチメディアカードを量産中で、128Mバイト品を製品化しているが、デジタルカメラでの画素数増加、撮影速度向上、および音楽プレーヤでのカードへの音楽格納スピードをアップする等のために、さらなるカードの書込速度の高速化が求められてきている。今回の 「マルチメディアカード高速シリーズ」は、こうしたニーズに対応すべく製品化されたもの。 高速性能をイメージしたラベルデザインに一新しており、既存の製品と区別することができる。

「マルチメディアカード高速シリーズ」には次の特長がある。
1. 業界最高水準の書込速度を実現
  新開発の高速フラッシュメモリの採用とコントローラの書込み論理の改善、さらに128/64Mバイト品ではインタリーブ処理(注2)の採用により、書込速度は128/64Mバイト品で2.0Mバイト/秒*(当社従来の350Kバイト/秒*に対し約6倍)、32/16Mバイト品で1.0Mバイト/秒*(当社従来の350Kバイト/秒*に対し約3倍)を実現。このため、128/64Mバイトのカードでは、例えば300万画素クラスのデジタルカメラで撮影された500Kバイト程度の画像データは従来1.5秒*だった格納時間が、わずか0.25秒*で、また音楽一曲のデータ格納に5〜6分*かかっていたものが、わずか1分*で、各々カードに書込むことが可能になる。
(*プレーヤ側の処理時間を除いた、カード自体の書込み時間)

2. 業界初、MMCAの「System Specification Version3.1」仕様に対応
  マルチブロック書込みは、従来はMultiMediaCardモードでのみ行なっていたが、本年6月に規格化された「System Specification Version3.1」仕様に対応し、SPIモードでも新たにマルチブロック書込みが可能となった。市場で多く採用されているSPIモードでもデータの高速書込が実現できる。(Phile-web編集部)

(注1) マルチメディアカード:MultiMediaCardTMは、独Infineon Technologies AGの商標であり、MMCA(MultiMediaCard Association)にライセンスされている。日立はMMCAのボードメンバーである。http://www.mmca.org/
(注2) インタリーブ処理:2個以上のフラッシュメモリに同時に書込みを行う事。並列書込を行うことにより約2倍に書込スピードを早めることができる。
(注3) ドライバソフト、ファイルマネージャソフトは、株式会社エーアイコーポレーションから発売されている。
(注4) H8Sマイコンベースの開発プラットフォーム、マルチメディアカード専用プロトコルアナライザは、国際電気アルファ株式会社から発売されている。

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