シャープ、5.6MHzの1ビットアンプと、フルデジタル伝送のハイエンドシアターシステム
<左>同社の今後の計画について語る、オーディオ事業部 副事業部長 益田安夫氏 <右>まだ試作機段階の1ビット・フルデジタルマルチチャンネル再生システム |
1999年6月に世界で初めて発表した「1ビットデジタルアンプ技術」は、CDの64倍の約2.8MHz(1秒間に約280万回)のスピードで高速サンプリングを行い、情報の最小単位である1ビ ット信号でスイッチング増幅することにより、原音に限りなく近い「高音質」を実現したのに加え、大幅な「省エネ化」「小型化」も可能にした技術である。
今回開発した新技術では、サンプリング速度を従来の2倍の約5.6MHzに高めてスイッチング増幅することにより、さらに緻密な高音質再生が可能となった。
本機は150W+150W(8Ω)/2001+200W(4Ω)の大出力化を実現し、さらに前モデルに磨きをかけた。
また、この次世代アンプを、新開発のDVD/SACDマルチディスクプレーヤー、および1ビット・マルチチャンネルコントロールセンターと組み合わせることにより、世界初の「1ビット・フルデジタルマルチチャンネル再生システム」を実現した。このシステムでは、1ビットデジタルアンプ(2ch)を最大4台まで接続し、8ch(7.1ch)まで拡張が可能。ドルビーデジタル/DTS-ES/AAC/ドルビープロロジックIIデコーダーを搭載する。
プレーヤーユニットではDVDビデオ、DVDオーディオ、SACDマルチチャンネル、CD、ビデオCDが再生可能となっている。
気になる価格と発売日だが、新開発のアンプは、現行モデルより高額になりそうで、発売は年内とのこと。プレイヤーとコントロールセンターは年明けの発売だが、価格はまだ未定とのことだ。(Phile-web編集部)