オヤイデ電気、めがね型インレットの高級電源ケーブル
めがね型高級電源ケーブル L/i 15 dpc |
現在、製品化されているオーディオ用電源ケーブルは、ハード機器への接続部分が3Pインレットタイプが主流。ところが、現状AV機器の中には、めがね型タイプのインレットが付いている物があり、それに対応した電源ケーブルは少ない。
主な、対応機種としてはDVDプレイヤー(パナソニック、各メーカー廉価版製品)、家庭用ゲーム機(PS2、ゲームキューブetc)、ノート型パソコン、一部ビデオデッキ等がこのめがね型インレットを採用している。そこで今回、オヤイデ電気では「L/i 15dpc」の発売に至った。
電源コンセント側コネクター(オスプラグ)部分は、トラッキング防止プラグを採用した。トラッキングとは、コンセントの刃と刃の間に埃や水分が付着し、過熱され発火する現象。本機では、2重構造を採用し、ブレード(刃)の固定部分はユリア樹脂で固定したため、電気特性、機械特性に優れている。また、ユリア樹脂は硬質な為、従来問題があったブレード部分のぐらつきが解消され、安定した保持性がある。
プラグ部分外装ビニール樹脂は、Pb(鉛)フリーの物を使用し、環境対策製品としたほか、音質的にも鉛独特のもったり感を解消。ブレード部分に24K厚肉メッキ(0.2μ)を施し、耐食性に優れている。最終的には、一体成型品となり、プラグ内部に中空部分が無く、耐震動性に優れプラグ部分の鳴きがない。
めがね型コネクター(メスプラグ)部分は、内部ブレード(刃)部分にバネ性の高いリン青銅を使用し、またコンタクト部分はスリットを入れたため、コンタクト部分はしっかりとしたホールド性がある。オスプラグ同様、ブレード部分に24K厚肉メッキ(0.2μ)を施し、一体成型品となりプラグ内部に中空部分が無く、耐震動性に優れプラグ部分の鳴きもない。
ケーブル部分にはオヤイデ電気オリジナルのスターカッド構造を採用した。この構造は、電源からのノイズを出しにくく、又ノイズの影響を受けにくいといった特徴がある。また4本撚り合わせることで低インダクタンスになり、電源線より発生する磁界を互いに打ち消しあい、大幅に減衰量を低下させる。
内部導体には、低温アニール処理無酸素銅を使用し、絶縁材は振動吸収性に優れた、シリコンを使用。これにより、瞬時の電流負荷変動による振動を吸収し、歪感を減少させる。
同社によると、音調はピークの無いフラット調のバランスで、S/Nが高く適度な締まりを見せながらも、余韻を持ちながら響く中高域。全体的に明るく繊細な音質で、ストレスなく伸び艶のある音質。特に電源容量の小さな機器などその使用範囲は広く、バランスよく響く繊細な中高域はLi50OFCよりも高いという。
また、映像は解像度が向上し、色彩感が豊かに表現され、画像コントラストにメリハリを付ける。更に全体的に発色が良くなり、特に白が鮮やかな白で映画などの字幕スーパーが読みやすくなる。(AVレビュー編集部)