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「ケータイdeミュージック」のメモリ規格に「セキュアマルチメディアカード」採用

公開日 2001/12/11 18:49
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●株式会社 日立製作所および三洋電機株式会社は、このたび、コンテンツ保護機能付き「セキュアマルチメディアカード」が、「マルチメディアカード」等小型カードの標準化・推進団体であるマルチメディアカード アソシエーション(以下、MMCA)において、コンテンツ保護・配信を行う標準規格として採用されたことを発表する。

「セキュアマルチメディアカード」はデジタル音楽配信システム「ケータイdeミュージック」のメモリ規格であり、日立と三洋がMMCAに標準規格として提案していたもの。 11月の総会で承認され、MMCAでも12月10日に発表を行なっている。 (URL:http://www.mmca.org )

MMCAは、モバイル用途の小型・低消費電力カードの標準化、普及活動を行う団体で、世界各国の携帯電話や、PDA、シリコンオーディオプレーヤ等のシステムメーカ、半導体/カードメーカや、周辺ハード/ソフトメーカ100社以上で構成されている。今回の採用は、「セキュアマルチメディアカード」が安全で柔軟なデジタルコンテンツの配信、記録、再生技術であることが裏付けられたもので、標準化されることにより、今後さらなる普及が期待される。

「セキュアマルチメディアカード」は、標準の「マルチメディアカード」との互換性を保ちながら、ICカードで実績の有る公開鍵技術基盤(以下、PKI)を用い、さらに暗号鍵などの秘密情報をハードウェアで保護することにより、ハッカーからの電子的な攻撃に耐えうるセキュリティレベルを達成している。

また、コンテンツ保護と共にユーザの利便性を考慮した「超流通」の機能により、「暗号化されたコンテンツ」と「暗号を解く鍵であるライセンス」を別々に流通することができるため、コンテンツが入手しやすく、ダウンロード時間が短縮できるという特長がある。

本仕様に基づく「セキュアマルチメディアカード」は、CD並み音質での音楽配信システム「ケータイdeミュージック」の記録メディアとして既に発売されており、「ケータイdeミュージック」は、2000年11月からDDIポケット株式会社の「Sound Market(サウンドマーケット)」サービスとして実用化されている。また、上記のような著作権を有するコンテンツの配信に加え、「セキュアマルチメディアカード」は、団体や企業内における個人やグループ間の秘密情報の配布等にも使うことが出来る。

PKIと耐タンパ(Tamper)性の高い「セキュアマルチメディアカード」を用いたセキュリティ・システムは、現在モバイル機器で使われているソフトウェア方式や対称鍵方式のセキュリティ・システムよりはるかに強固なセキュリティを実現出来ます。こうした安全性と利便性が認められ、このたび「セキュアマルチメディアカード」の仕様がMMCAの標準規格として採用されたものである。(Phile-web編集部)

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