△△△会田 肇のCESカーAVレポート△△△今年のカーオーディオ市場を決める新商品をレポート
このショーでは、ホーム用オーディオ&ビデオ、カーオーディオをはじめ、ホームネットワーキングなど、最先端のエレクトロニク関連商品が数多く展示され、世界各国から集まるディーラーも多数参加するトレードショーともなっている。とくにカーオーディオに関しては、その年の市場を占う新商品を集めるショーとしても注目を集めており、今回も日本のカーオーディオメーカーをはじめ、米国、欧州などから多数のメーカーが出展した。
会場はこれまでいくつかのホテルに分かれての展示となったり、何かと不便な状況下で開催されていたが、今年はこれまでも使用していた北ホール、中央ホール、ヒルトンホテルの会場に加えて、中央ホール南隣に新築した南ホールがオープンし、かつてない広々とした空間での開催となった。
このカーオーディオで注目されたのは、各メーカーがカーAVへの展開をさらに積極的に進めていることだろう。昨年は大きなアクシデントに見舞われた米国だが、それにもかかわらず自動車の販売台数は1700万台を超える史上二番目を記録。しかもその多くはミニバンを含むトラックが占めたといわれ、長時間乗車する機会の多いアメリカではカーAVに人気が集まるのは、それは至極当然なことでもあったのである。
ただ、カーAVはシステム性が高く、各製品の価格も高い。しかし、昨年は2500ドルもする液晶モニター付きDVDビデオ・レシーバーが底堅く売れ、これは米国経済の力強さを裏付ける証とも言える。会場ではこうした状況を受けて、高級カーAVレシーバーが各社で見ることができた。(会田 肇)
写真左:2002 International CESが開催されたラスベガス・コンベンションセンターのメインゲート
写真右:イクリプスが発表した液晶モニター付きDVDレシーバー・AV8022。6.5型ワイド液晶モニターを備え、DVDビデオ再生も可能。5.1chデコーダーも備えたAV8032は2500ドル。