▼▼ホームシアターファイル編集部のCESレポート▼▼<3>CES2002に見るイージー・トゥ・ユース その2
●「RUSSOUND社の‘A−BUS’の提案」
2002年CEショー、ホームシアター関連展示のキーワードと思われるイージ−・トゥ・ユース。その手法のひとつにバスシステムがある。出展メーカーのひとつ、アメリカのRUSSOUND社は、1967年にニューイングランドでオーディオ用ボリュームとアクセサリーの生産者として誕生した会社だ。その後発展を続け、現在は、それらを継続して生産する他に、オーディオアンプ、スピーカーなどコンポーネンツも手がけている。さらに加えてRUSSOUND社の新規分野が、家庭内のマルチゾーン、マルチソースのコントロールシステムである。オーディオ、ビデオ、テレビに加え、テレフォニーのコントロールを室内壁に埋めこまれたキーパッド(照明の調光ヴォリュームやインターフォンに使うやつ)でするシステムで市場性をそこに認めた同社は、このたびのCEショーで、それを一段と前進させた。A−BUSと呼ばれるシステムである。
A−BUSは、共有する1系統のオーディオシステムのソースを、家屋内の各室へCAT5の通信ケーブルとラインケーブルで供給する。室内壁のキーパッド裏にアンプとIRが仕込まれていて、スピーカーをドライブする。通信ケーブルの一端は専用電源に、さらに電源部とコンポーネントが接続されている。各室のキーパッドにはラインアウトが付いているので、外部アンプへの接続も可能だ。今回、会場の一角で同社国際商務担当のデヴィッド・トーレ氏にA−BUSのコンセプトと市場性についてうかがった。
Q「A−BUSは、室内の外部機器もサポートしますが、なぜワイヤレスにしなかったのですか?」
A「我々は、家庭内のシステムの主流は、ワイヤレスではないと考えています。電話線が存在していますし。」
Q「A−BUSはいつ誰が考案したのですか?」
A「アンドリュー・ゴールドスミスというオーストラリア人が1997年に考案しました。」
Q「A−BUSのシステムコントロールをサポートするCAT5の構成を教えてください。」
A「1ペアが電話、1ペアがIR信号のやりとり、オーディオライン信号がL,Rで各1ペアの計8本から構成されています。45メートルまで
引き回しが可能です。」
Q「A−BUSに注目し、事業化を決断したきっかけは?」
A「たとえば、私の妻は大変賢い女性ですが、機械はキライです。あなたの奥さんはそんなことはありませんか?(笑)インテリジェントリモコンを見るともう、ウンザリするというのです。たとえば、私たちがよく使う‘ソース’という言葉がありますね。これがまず不親切な表現だ、と文句をいいます。私たちRUSSOUND社は、ヴォリューム式のいままで手がけてきた従来のキーパッドが家庭内システムコントロールの第1世代で、A−BUSは第2世代と位置づけています。」(ホームシアターファイル編集部)
−続く−
2002年CEショー、ホームシアター関連展示のキーワードと思われるイージ−・トゥ・ユース。その手法のひとつにバスシステムがある。出展メーカーのひとつ、アメリカのRUSSOUND社は、1967年にニューイングランドでオーディオ用ボリュームとアクセサリーの生産者として誕生した会社だ。その後発展を続け、現在は、それらを継続して生産する他に、オーディオアンプ、スピーカーなどコンポーネンツも手がけている。さらに加えてRUSSOUND社の新規分野が、家庭内のマルチゾーン、マルチソースのコントロールシステムである。オーディオ、ビデオ、テレビに加え、テレフォニーのコントロールを室内壁に埋めこまれたキーパッド(照明の調光ヴォリュームやインターフォンに使うやつ)でするシステムで市場性をそこに認めた同社は、このたびのCEショーで、それを一段と前進させた。A−BUSと呼ばれるシステムである。
A−BUSは、共有する1系統のオーディオシステムのソースを、家屋内の各室へCAT5の通信ケーブルとラインケーブルで供給する。室内壁のキーパッド裏にアンプとIRが仕込まれていて、スピーカーをドライブする。通信ケーブルの一端は専用電源に、さらに電源部とコンポーネントが接続されている。各室のキーパッドにはラインアウトが付いているので、外部アンプへの接続も可能だ。今回、会場の一角で同社国際商務担当のデヴィッド・トーレ氏にA−BUSのコンセプトと市場性についてうかがった。
Q「A−BUSは、室内の外部機器もサポートしますが、なぜワイヤレスにしなかったのですか?」
A「我々は、家庭内のシステムの主流は、ワイヤレスではないと考えています。電話線が存在していますし。」
Q「A−BUSはいつ誰が考案したのですか?」
A「アンドリュー・ゴールドスミスというオーストラリア人が1997年に考案しました。」
Q「A−BUSのシステムコントロールをサポートするCAT5の構成を教えてください。」
A「1ペアが電話、1ペアがIR信号のやりとり、オーディオライン信号がL,Rで各1ペアの計8本から構成されています。45メートルまで
引き回しが可能です。」
Q「A−BUSに注目し、事業化を決断したきっかけは?」
A「たとえば、私の妻は大変賢い女性ですが、機械はキライです。あなたの奥さんはそんなことはありませんか?(笑)インテリジェントリモコンを見るともう、ウンザリするというのです。たとえば、私たちがよく使う‘ソース’という言葉がありますね。これがまず不親切な表現だ、と文句をいいます。私たちRUSSOUND社は、ヴォリューム式のいままで手がけてきた従来のキーパッドが家庭内システムコントロールの第1世代で、A−BUSは第2世代と位置づけています。」(ホームシアターファイル編集部)
−続く−