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▼▼ホームシアターファイル編集部のCESレポート▼▼<5>アメリカから逆輸入〜ナカミチのヴァーチャルサラウンド

公開日 2002/01/13 00:45
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●ナカミチがアメリカで高い支持を集めているオーディオブランドであることは、ファイルウェブを閲覧される方ならきっとご存知だろう。ナカミチの技術面を担ってきた中道二郎氏が独立し、株式会社メカニカルリサーチを立ち上げ、NIROブランドのもとにハイエンドのオーディオを手がけていることも、すでにお聞きのことと思う。

2002年CEショーにNIROブランドは、セパレートアンプとプリメインアンプを出品、出展の会場となったアレクシスパークホテルは、アメリカのハイエンドからガレージメーカーまでが一同に会するCEショーのB面的世界だが、NIROはその弱音の美しさで、口うるさいアメリカのオーディオファイルを驚嘆させていたのは、うれしいかぎり。ところが、本当の大ニュースは、専務取締役の中道理氏が案内してくださった隣室にあった。
 
「これは、ナカミチからのシアターの提案なんです。」ソニーのワイドテレビの上に、横長のセンタースピーカーらしきものが乗っている、と思うまもなく、照明がフェードアウトしDVDの上映が始まった。それが何故か『ツイスター』なのだ。冒頭の主人公の少女時代の再現の部分を再生してなかなかの迫力だ。
 
照明がついてあらためて部屋の左右を見回すと、テレビの上にしかスピーカーがない。『大橋さん、後ろを振り向いてください。』立ち上がって振り向くと、小型スピーカーが1本、背後の高い位置にあった。つまり、従来と違う、画面中央軸上2本によるヴァーチャルサラウンドなのだ。

Q「コロンブスの卵的新発想ですね。製品化は?」

A「マーティンローガンがさっそく採用し、製品を発表する予定です。」

Q「ナカミチとしての商品化は?」

A「ことしの春に日本での製品発表があるはずです。」
 
前方2本より、前後2本の方がサラウンドエリアが広くなるのは当然のことで、いままでだれも気がつかなかったユニークなホームシアター提案の、日本上陸に期待したい。(ホームシアターファイル編集部)

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