サムスン電子、テレビ用TFT-LCDモジュール製品出荷
今回出荷されたLCDモジュール |
今回の製品は、縦横の割合が15対9のワイド型で、輝度は450カンデラ、コントラストは1対400と、ブラウン管とほぼ同等の画質を確保している。既存のテレビ用ブラウン管と比べ、消費電力は25%程度の21Wと節電型で、表示カラーは1,600万色、解像度は約4倍。
現在のLCDテレビ市場で用いられているLCDモジュールは応答速度が遅く、映像の再現に問題があるなど技術的課題が残っていたが、この度、サムスン電子が発売した製品は、映像をきれいに再現するとともに、170度の高視野角技術を用いている。
サムスン電子は、20インチと30インチテレビ用LCDモジュールや、昨年、世界で初めて開発した40インチLCDの量産を、2002年の早期に開始し、今年一年でテレビ用LCDモジュールを20万枚以上販売する計画。
すでに世界パソコン用LCDモジュール市場においてシェア1位を占めるサムスン電子は、2005年にはテレビ用TFT-LCDモジュール市場でも世界1位を目標に、世界最大の韓国天安市の第5世代ライン1,100mmX1,250mm)を今年下半期から稼働する計画だという。(ホームシアターファイル編集部)