「みんなに優しいデジタル放送」NHK放送技術展(2)
音声対話リモコン(左)生放送字幕音声認識システム(右) |
写真右の音声対話リモコンは、ぬいぐるみに視聴者が話しかけると、高品質な合成音声で応答し、即座に受信機へ指令を送るというもの。
「○○が見たい」(「番組ジャンル」「俳優名」など)
「早く見たい」「ゆっくり見たい」
等の指令を、自然な対話でぬいぐるみに話しかけると、早口の音声をゆっくりとした音声・映像に変換したり、番組を検索することができる。
機械の操作が苦手な人であっても簡便に機器操作を行うことができるという点で注目されているが、今後の課題としては、より自然な対話による操作を可能にするためのより高度な対話処理技術等が求められている。
写真左の生放送字幕のための音声認識システムは、番組の音声をそのまま認識するのではなく、字幕キャスターが番組音声を聞きながら放送音声の要点を言い直し、画面上に表示するというもの。番組音声に背景雑音がある場合でも対応でき、省略や補完しながら言い直すことが可能なことから、認識性能と字幕の見やすさが向上するというもの。
NHKでは、6月のW杯放送の一部で本システムを利用した字幕放送を総合テレビで実施する予定だ。
(AVレビュー編集部)