「信頼性の高い衛星放送」NHK放送技術展(3)
インターリーブ伝送システム |
降雨により発生する連続的なデータの欠落に対処するための方法として写真にあるインターリーブ伝送装置が会場に展示された。これは送信番組データを分散して伝送し(インターリーブ)、並べ直して謝り訂正を行って(デインターリーブ)番組データを受信し直すというものだ。
常時、インターリーブ伝送をかけておくわけではなく、あらかじめ電波障害発生が予測される時間帯を想定して電波を送信するということだ。
送信・受信設備の価格が課題だが、それ以外にも伝送時間がどれぐらいになるかもポイントとなる。現在の技術では20Mbpsの伝送情報量で1時間のインターリーブ伝送を実施した場合、送受信遅延はその倍の2時間になるという。例えば、午後1時から始まり2時に終わる番組に対してインターリーブをかけた場合、該当地域では午後3時からの放送開始になる。
(AVレビュー編集部)