松下電器と東レ、新工場を建設しPDPを大幅増産
<左>松下プラズマディスプレイ(株)社長 森田研氏 <右>東レ(株)常務取締役 中澤俊二氏 |
本日行われた発表会には、松下プラズマディスプレイ(株)社長の森田研氏と東レ(株)常務取締役の中澤俊二氏が出席した。
まず森田氏は、2001年度には36万台程度の規模だったPDP市場が、2002年度に72万台、2003年度に150万台、2004年度に250万台と、今後飛躍的に伸長するという予想を発表。2005年には400万台を越え、1兆円以上の市場規模になると予想する。
この拡大する需要に対応するため、MPDP社では新たに600億円を投資し、月産8万台の世界最大規模の量産工場建設を計画し、今年度内の着工、2004年度の稼動開始を予定している。これにより、松下電器は、既存のMPDP社第1工場と中国の上海松下プラズマディスプレイ社とをあわせ、年間150万台以上の業界最大のPDP生産体制を構築する。
新工場では次世代プロセス技術、生産方式を導入することにより、従来の第1工場の特長である「デバイスからセット完成品までの高効率・高品質を実現する一貫生産体制」を一層強化し、よりスピーディでフレキシブルな製品供給を実現、市場と呼応できる体制を確立していく。
また、森田氏はPDPのインチごとのシェア予測値も発表した。それによると、現在は6割近い割合を占めている42インチモデルが今後次第に割合を減らし、かわりに37インチ以下のモデルが増えていくとのこと。2005年には、50インチ以上は今とほぼ同じ2割程度、42インチが5割弱、37インチ以下が3割程度になると予測している。
同氏はさらに、今後のPDPの価格についても言及。2003年度の終盤には、1インチ1万円が達成されるだろうとの見込みを示した。
なお、本発表についての質疑応答は別項でご紹介する。(Phile-web編集部)