ビクター、業界初1.25Gbpsの高速ワイヤレス伝送を光無線技術で実現
左:光送信器(上)と光受信器(下) 右:本システムによるワイヤレスPDP構成例 |
本システムでは、チューナーとディスプレイ間における伝送を、MPEG等の圧縮信号で行う圧縮信号伝送方式ではなくピクセルデータを直接伝送することにより、チューナーに入力されるハイビジョン映像信号を含めた各種の映像入力信号に対して劣化の無いワイヤレス伝送を可能にした。また本システムでは、高速伝送が可能なレーザーダイオードによる送信光を、新開発のアイセーフ光学系により、目に直接入っても安全なやさしい光に変えて伝送する。この技術は目に対して安全な「IEC 60825-1 Class 1」規格をクリアし、家庭での安全な伝送が可能であるという。さらに本システムでは自動的に光軸を調整する自動光軸アライメント機構を搭載し、光軸調整の操作が不要である。設置時の調整のわずらわしさや、掃除などの際に送信器を動かした場合の再調整の必要もなく、より簡易なワイヤレス接続が可能なる。
光受信器は小型化が可能であり、試作レベルで幅55mm、高さ45mm、奥行き20mmというサイズであるが、将来的にはさらに小型化ができ、ディスプレイに組込む用途も考えられるとのことである。同社では本製品を使ったPDPテレビへの応用例の技術展示を、10月1日(火)から5日(土)まで幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN2002」にて紹介する予定である。
(Phile-web編集部)