≪CEATEC≫ CEATEC JAPAN 2002初日に皇太子殿下が来場
CEATEC JAPAN 2002を見学される皇太子殿下。皇太子殿下に「放送のデジタル化」について説明される日本放送協会(NHK)の海老沢会長 |
以下は皇太子殿下への業界動向ご説明内容(公式リリース)である。
(写真はCEATEC事務局リリース。Copyright 2002 CEATEC JAPAN Organizing Committee All rights reserved.)
●現在、政府、産業界などで推進しております。「高度情報通信ネットワーク社会」の構築は、世界につながりますインターネットを軸としたものでございます。
ネットワークの進展と、パソコン、携帯電話などの進歩、普及は相互に影響を与え合いながら進んでまいります。わが国はこの流れを加速し、2005年に世界最先端のIT国家の実現を目指しております。
日本におけますインターネット利用の普及は、3年後の2005年には、利用世帯数が約4,000万世帯、約8,000万人を超えると予想されております。携帯電話の普及は目覚しく、現在、7,000万台を越え、さらに発展を続けております。
現在、進展しておりますブロードバンドの大きな特徴は、大量の情報を高速で通信できることでございます。映像や写真などをすばやく送ることができ、インターネット電話も良好な音声で通信できます。ブロードバンドの利用者は、本年7月で約540万人でございます。
これまで、パソコンはオフィスでの使用が主でありましたが、最近は家庭での使用が高まり、世帯普及率が60%近くになっております。そして、家にいながら、お買い物をしたり、銀行手続きを行ったり、音楽やゲーム、映画などを楽しむことができ、生活がより豊かで楽しいものになると考えられます。
テレビの世界も大きな変化を遂げております。放送のデジタル化によりまして、「見るテレビ」から視聴者参加型の「使うテレビ」へ進化しつつあります。デジタル放送は、本年6月末で300万世帯以上が視聴可能となっております。
また、自動車の運転につきましても、ITS、ETCといった車両の追突防止、安全運転、交通渋滞の緩和、このための有料道路料金の自動支払などを実現するシステムが普及しつつあります。
ただ今ご説明申し上げましたシステムや製品を支えておりますのが、最先端の電子部品、半導体、そして、ディスプレイなどでございます。これらのキーテクノロジーが、日本のみならず世界のIT産業を支えていると申し上げてもよろしいかと存じます。
今年のCEATEC JAPANのテーマを「ブロードバンドの先に、次が見える」と致しましたのも、「いつでも、どこでも、誰とでも」欲しい情報を望む形でコミュニケーションできる時代が早期に実現するよう期待を込めたものでございます。
本日は、その一部となるかと存じますが、最新の技術・製品をご覧いただけることと存じます。ありがとうございました。
(ceatec2002report)
(Phile-web編集部)