NEC、QSXGA表示を実現した20.1型TFT液晶ディスプレイモジュールを開発
本デバイスのカラーモデル(左)とモノクロモデル(右) |
新製品は、最新の広視野角技術(コントラスト視野角:上下/左右それぞれ170°)を核としたSA-SFT技術を採用し、同社のモニター用液晶ディスプレイモジュール製品ラインナップの最上位モデルとなるもの。1677万色のカラーモデルとモノクロモデルの2タイプが用意される。
Quad-SXGA(2,560×2,048ピクセル表示)の高解像度を実現しており、CAD、CGやX線写真の表示など、高精細・高解像度表示を必要とする用途に適している。
また、前述のSA-SFT技術の採用により、見る方向によって同色でも明るさが違って見えるγ(ガンマ)変化や、色の反転が起こる色変化が少ない視野角特性を実現した。
カラーモデルはRGB各8ビット入力、1677万色表示に対応し、EBU規格100%対応の色再現範囲の超広色度域を実現。モノクロモデルは、各サブピクセル256階調表示により、1ピクセルあたり766階調の表現力を有している。さらに、モノクロモデルでは業界最高レベルとなる輝度850cd/m2、コントラスト600:1という数値も実現した。
新製品は、本日より11月1日の間、パシフィコ横浜で開催される「LCD/PDP International 2002」に出展される。NECでは、上記の特長を有する新製品を平成15年中に市場投入する予定としている。(Phile-web編集部)